万葉集にも記されるほど歴史ある名湯――大正から紡ぐ湯河原温泉が楽しめる老舗旅館「富士屋旅館」とは
●大正から繋いできた富士屋旅館の客室
では、それぞれの情緒ある客室はどのような特徴があるのでしょうか。
まずは「洛味荘」です。全室和室のお部屋で定員2〜4名で利用できる、温泉檜風呂付き客室となっています。
旧館と渡り廊下でつながっているこの建物は、富士屋旅館の離れとして、静けさと落ち着きのある建物です。
昭和20年代に建てられたと言われている洛味荘は、かつて8室あったものを4室に改築したため、ゆったりとした造りを特徴としています。

次に檜風呂、シャワー付きの客室である「新館」があります。新館は和室と洋室のお部屋があり、 定員2〜4名で利用できます。
古き良き時代の日本のホテルをイメージした新館はどこか懐かしく、和洋折衷なレイアウトを残した建物です。
和のテイストを残した洋室が八部屋と、唯一当時のレイアウトを残した和室が2部屋あります。 和の雰囲気とホテル的な機能性を兼ね備えた建物です。
最後に「旧館」です。洛味荘と同じく、全室和室で定員2~4名で利用でき、温泉檜風呂付きのお部屋です。
この建物は大正12年に建てられた二階建ての楼閣風建築で、富士屋旅館に現存する建物の中では最も古く、富士屋旅館のシンボルとなっています。
藤木川に沿って建てられた細身の建築は、建具に繊細な組子入り硝子戸を多用するなど、大正期の建築の特色をよく示しています。
関東大震災でもほぼ被害を受けなかった旧館は、近代和風建築を知るうえで貴重な遺構とされ、2019年に登録有形文化財に登録されました。
また富士屋旅館では、お食事処「瓢六亭」(ひょうろくてい)で、地魚やうなぎ、懐石料理を楽しむことができます。
瓢六亭では、「旅のよろこびはその土地の美味しさを味わうこと」というコンセプトのもとで、月替わりの懐石料理を用意しています。
最後に、実際に富士屋旅館に訪れたユーザーの声について、富士屋旅館の担当者は次のように話します。
「国内のお客様を中心に、たくさんの方にご利用していただき、リピーターも多数いらっしゃいます。ご家族での旅行はもちろん、一人旅やワーケーションの方も多く見受けられます。お客様からは湯河原の地魚や新鮮な食材を使用したお料理を特に褒めていただくことが多く、『湯河原独特の趣を感じることができる』と言っていただくことが多いです」
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富士屋旅館では、熱海や箱根とはまた違う湯河原ならではの非日常感が味わえます。歴史ある情緒深い風情を感じながら温泉を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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