“アルヴェル”の「強敵」となるか!? “輸入プレミアムブランド唯一のミニバン”メルセデス・ベンツ新型「Vクラス」の実力とは?
輸入プレミアムブランド唯一のミニバンが進化
「輸入プレミアムブランドのミニバンが欲しい」と考えたとき、現時点における選択肢はメルセデス・ベンツ「Vクラス」一択です。

“輸入ミニバン”というくくりでいえば、プジョー「リフター」、シトロエン「ベルランゴ」、フィアット「ドブロ」のロングボディ×3列シートモデルもカウントできますが、プレミアムブランドにしぼると「Vクラス」だけ。海外市場ではボルボやビュイックなどのプレミアムブランドがミニバンを展開していますが、日本市場には未導入となっています。
そんな「Vクラス」は、しばしば「トヨタ『アルファード』&『ヴェルファイア』やレクサス『LM』のライバル」なんて表現を目にします。確かにラグジュアリーなミニバンという意味では間違っていませんが、それらのモデルと「Vクラス」とでは、根本的に異なる部分があります。それはクルマとしての成り立ち。
完全な乗用車、つまり商用バン仕様が存在しないモデルとして設計された「アルファード」、「ヴェルファイア」、「LM」に対し、「Vクラス」は元々、荷物を運ぶための商用バンとしてメルセデス・ベンツの商用車部門が開発。それに装備類を追加して快適性を高めたのが、日本に導入されている乗用仕様なのです。
つまり「Vクラス」の成り立ちは、トヨタの「ハイエースグランドキャビン」や「グランエース」に近いといっても過言ではありません。そのため「Vクラス」は、商用車ベースモデルが抱えやすい乗り心地や快適性の課題をどこまで解決できるかが、開発陣の腕の見せどころといっていいでしょう。
●エアサスペンション装着車は従来よりも明確に乗り心地が向上
そんな「Vクラス」が、2024年秋に大規模なマイナーチェンジを受けました。その中身はかなり大胆で細かいもの。いい方を変えると“力が入った改良”です。
まずは見た目。従来モデルのスタイリングも決して悪くはなかったのですが、新型のデザインは「やっぱこうだよね!」と素直に思えるものとなりました。ひと言でいえば「ここにメルセデス・ベンツあり」という言葉がしっくりとくる、堂々としたルックスへと生まれ変わりました。
フロントマスクは、フードマスコットを組み合わせたクラシックタイプと、大きなスリーポインテッドスターを組み合わせた“アバンギャルド系”とがありますが、いずれもグリルが下へ伸びて大きくなり、立派な顔つきへと進化しました。特にクラシックタイプの風格は、まるで「Sクラス」のようです。
インテリアも大きく変化。コックピットは12.3インチの大型ディスプレイをふたつ並べた、メルセデスの最新テイストのものとなりました。
装備類も、キー非接触式のエンジンスターター(従来はキーをひねるタイプだった)やデジタルルームミラー、最新のインフォテイメントシステムなどの採用でアップデート。機能もしっかり進化しています。
加えて、ベーシックグレードの「V220d」を除き、エアサスペンションが標準装備となりました。

これはもちろん、乗り心地の向上をねらったものですが、このクラスのミニバンでエアサスペンションを採用するのはかなり珍しい。
裏を返せば、メルセデス・ベンツが「Vクラス」の乗り心地向上に関し、いかに力を入れているかを端的に表す装備といってもいいでしょう。
実際、ドライブしてみると、確かにエアサスペンション装着車は従来モデルに比べて明確に乗り心地が向上。快適性がアップしています。これはうれしい進化です。
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