VAGUE(ヴァーグ)

「おっと、交差点でワイパー動かしちゃった…」なぜ外車のウインカーレバーは左手側? 日本車と輸入車が異なる理由

日本市場に合わせた「右ウインカー」の輸入車は売れない?

 日本は、世界でも数少ない左側通行を採用している国であるため、かつては右側通行(左ハンドル)で開発された欧米向けのクルマを日本の法規に対応するようにチューニングするという考え方が主流でした。

2011年に日本導入されたコンパクトカー、シボレー「ソニック」は日本車と同じ右手側ウインカー/左手側ワイパーを採用していた
2011年に日本導入されたコンパクトカー、シボレー「ソニック」は日本車と同じ右手側ウインカー/左手側ワイパーを採用していた

 一方、近年ではクルマのグローバルモデル化が進んだことにより、日本のみならず、イギリスやオーストラリア、インドネシアやインド、タイといった左側通行の国や地域で販売することを前提にクルマを開発することができるようになりました。

 その結果、現在では輸入車でもほとんどが右ハンドル仕様となっています。

 ただ、輸入車のほとんどがISOを採用しているため、右ハンドル仕様であってもウインカーレバーが左についていることが一般的です。逆に言えば、日本だけが採用しているJISに合わせてウインカーレバーの位置を変更するのは、メーカーにとっても負担が大きいのが実情です。

 しかし、国産車に乗り慣れた日本のユーザーにとっては、「右ハンドル×右ウインカー」の方が乗りやすいと感じるケースが多いのも事実です。

 そのため、過去にはあえて「右ハンドル×右ウィンカー」を採用した輸入車もわずかに存在していました。

 2011年に登場したシボレー「ソニック」がそのひとつです。輸入車でありながらコンパクトかつ手頃な価格のソニックは、国産車からの乗り換えを意識して「右ハンドル×右ウィンカー」を採用していました。

 ただ、その販売成績は決して好調とは言えず、2016年1月をもって販売終了となっています。

 ウィンカーレバーの位置だけが理由ではありませんが、輸入車を選ぶユーザーが本質的に求めるのは「国産車と違うこと」であるということなのかもしれません。

※ ※ ※

 2022年に日本上陸を果たした中国の大手自動車メーカーBYDでは、日本で販売するクルマはすべて「右ハンドル×右ウィンカー」としています。

東京オートサロン2025でお披露目されたBYD新型「シーライオン」。2025年春ごろに日本に導入される予定だ
東京オートサロン2025でお披露目されたBYD新型「シーライオン」。2025年春ごろに日本に導入される予定だ

 日本では「右ハンドル×右ウィンカー」の輸入車は好まれないという一種の「ジンクス」を、BYDが打ち壊すことができるのかに注目が集まります。

Gallery 【画像】「えっ…! レバーがない!?」これが「世にも奇妙」なウインカー搭載車です(36枚)
「2段あたため」レンジがすごすぎるっ!? 最新レンジを徹底紹介
Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

page

  • 1
  • 2

VAGUEからのオススメ

ポータブル電源が都心で過ごす夜を変える──Jackeryがかなえる“オフグリッド”なスポーツ観戦【PR】

ポータブル電源が都心で過ごす夜を変える──Jackeryがかなえる“オフグリッド”なスポーツ観戦【PR】

RECOMMEND