伝統の“猛禽類”か革新の“忍び”か 孤高のスポーツツアラー スズキ「ハヤブサ」とカワサキ「ニンジャH2 SX」とはどんなバイク?【ライバルをスペック比較】
ハヤブサのローパワーには意味がある
ハヤブサのエンジンは、1339cc水冷直列4気筒DOHC4バルブで、最高出力138kW(188PS)/9700rpm・最大トルク149Nm(15.2kgm)/7000rpmのスペックとなっています。
H2 SXのエンジンは、スーパーチャージャー付きの998cc水冷直列4気筒DOHC4バルブで、最高出力147kW(200PS)/1万1000rpm・最大トルク137Nm(14.0kgm)/8500rpmですが、高速走行時のラムエア過給時は最高出力が154kW(210PS)まで向上します。
最高出力・最大トルクを比較するとH2 SXのほうが速いという結果になります。加えてスーパーチャージャーによって、アクセルを開けると強烈な加速を見せてくれます。

しかしハヤブサはパワーがない、ということではありません。188PSもあれば十分以上にパワフルで、高速域まで気持ちよく加速してくれます。
加えてハヤブサは最高出力・最大トルク両方の発生回転数がH2 SXよりも低くなっています。
つまりエンジンをぶん回さなくてもそのパワーを取り出せるということです。
公道で四六時中飛ばして走ることはできません。それよりも低速域で走ることのほうが遥かに多いといえます。
ハヤブサはそこに主眼をおいた設定と言えるのです。
H2 SXは、スーパーチャージャーならではのパワー感とスピードを主眼においています。“扱えないほどのハイパワー車に乗る”という男のロマンを追求しているのです。
※ ※ ※
ハヤブサの価格は税込223万3000円で、H2 SXは306万9000円と大きな差があります。
しかしこれには理由があり、H2 SXはスーパーチャージャー付きエンジンという特殊性に加えて、レーダークルーズコントロールや電子制御サスペンション、フルデジタルカラーメーターといった最先端のデバイスを装備しています。
ハヤブサはそのあたりの装備はアナログで、電制サスもなければレーダークルーズもついていません。さらにメーターも針のあるアナログです。
しかし、特にハヤブサのメーターは、そのデザインに価値があるととらえられるほど機能的なデザインで、ハヤブサになくてはならない意匠になっています。
ハヤブサは一種のブランドと捉えることができ、古くからのファンも変な小細工はいらないととらえているのではないでしょうか。
伝統と革新。今回の2台はまさにそんな表現が似合うのではないでしょうか。
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