“フランスの新幹線”を日本人がデザイン!?「流れる川」をイメージした新型車両でゆったりフランス旅行を楽しみたい!
●デザインの工夫で生み出される風景との一体感
最高時速はおよそ320km。フランス国内を走るだけでなく隣国とを結び、日本における新幹線と同様にフランスの鉄道文化を象徴する存在として親しまれる高速鉄道「TGV(Train à Grande Vitesse)」をご存知でしょうか。
その5代目となる新型車両のデザインを手掛けたのは、なんと日本人デザイナーの佐藤オオキ氏と彼が2002年に立ち上げたデザインオフィス「nendo」なのです。

この度その5代目「TGV」がお披露目となりフランス国民にも歓迎を持って迎えられましたが、デザインにおいてnendoがコンセプトとして据えたのは「流れる川」のイメージ。
線路という定められたルートを往く鉄道に、流れる川のイメージを重ねて、その外観から内装、細部に至るまで、川の滑らかな「流れ」、川底の「小石」、水面の「浮遊感」や「泡」といったモチーフをちりばめ、柔らかな曲線と色彩で構成される先進的なイメージの車両が完成しました。
外観ではウォームグレーをベースに、白とグレーによって波を抽象的に表現。
座席シートには窓枠と同じ高さに揃えた水平線のラインによる色分けがなされており、車内と外の景色との一体感と広がりを生み出す心地よい仕掛けに。
ヘッドレストやランバーサポート、コートフックといった細かなパーツに至るまで、川の流れに運ばれ丸く削られた「小石」をイメージした柔らかなフォルムで統一。
テーブル横の丸いランプも小石のようなオリジナルデザイン。マスタードイエローでアクセントとなり、旅の楽しい気分を盛り上げます。
2階建となっているバー車両も設けられており、1階の売店エリアと2階のラウンジエリアによってくつろぎのひと時を。
もちろんここでも水平線を取り入れたカラーリングや、柔らかな曲線による浮遊感のあるカウンター、小石のようなベンチやクッションと、川をモチーフとした世界観で統一され、乗客をリラックスした気分へと誘います。
座席の脚部の軽量化のための穴や、排気口の穴に至るまで川の小石などをイメージした柔らかなデザインとなっており、川の流れに身を任せるようなリラックスした気分でフランス旅行を楽しめそう。
また、デザインだけでなく、車椅子専用車両を設けたりとバリアフリーにも心を配った進歩的な作りにも優しさを感じ取れるはず。
nendoのデザインによって日本人にとっても非常に親しみやすい存在となった5代目「TGV」。乗車自体を“目的地”としてフランス旅行を楽しむのも一興ではないでしょうか。
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