VAGUE(ヴァーグ)

アメ車? それともイタ車!? 「パンテーラ」以前のデ・トマソがオークションに登場 “コブラの天敵”の名がついた56年前の“スーパーカー”とは

“ACコブラ”のライバル 車名の由来はマングース

 米国フロリダ州コーラルゲーブルズで2025年2月に開催されたRMサザビーズのオークションに1969年式のデ・トマソ「マングスタ」が出品され、高値で落札されました。どんなクルマなのでしょうか。

オークションに登場、約4360万円で落札された1969年式デ・トマソ「マングスタ」Jorge Guasso(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに登場、約4360万円で落札された1969年式デ・トマソ「マングスタ」Jorge Guasso(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

マングスタは、1967年にイタリア・ミラノの自動車メーカー「デ・トマソ(De Tomaso)」が生産した2シータースポーツカーです。

 マングスタとは英語でマングースを意味する車名です。

 1960年代なかばに、デ・トマソと同様にフォードV8エンジンを搭載したスーパーカー「ACコブラ」を制作していたキャロル・シェルビー氏と、デ・トマソを率いたアレハンドロ・デ・トマソ氏の間に何らかのトラブルがあり、デ・トマソ氏は新しく登場したこのスーパーカーに、コブラの天敵であるマングース(マングスタ)という名前をつけたといわれています。

 マングスタはジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインしたくさび形のスタイリッシュなボディが特徴的です。独立懸架とディスクブレーキを備えたレース由来のバックボーンシャシを採用、リアミッドにエンジンを搭載します。

 エンジンはシボレーエンジンを搭載したプロトタイプの1台を除き、フォードから供給されました。4.7リッターおよび4.9リッターのV型8気筒OHVはZF製の5速MTと組み合わされました。

 重いエンジンをリアミッドに搭載、明らかにテールヘビーのマングスタは最高のパフォーマンスを引き出すためには熟練したドライブ技術を要しましたが、直線は明らかに速く、最高速度は時速155マイル(約250km/h)に達しました。

 その後デ・トマソは、「パンテーラ」の生産に注力を注ぐことになりますが、このマングスタは1967年から1971年にかけて401台が製造されました。

※ ※ ※

 今回、オークションに登場したシャシ番号8MA0994は、ポップアップ式ダブルヘッドランプを新装備したと思われる50台のうちの1台です。エンジンは「340ストロークキット」でアップグレードされ、330馬力を発生するといわれています。

 米国に納入された後2008年までカリフォルニア州で保管されていましたが、その後英国にわたり大幅なレストアが行われました。2021年には再び米国にわたっています。

 56年前の野心的な「コブラキラー」、1969年式マングスタは、29万1000USドル(日本円で約4360万円)で落札されました。

Gallery 【画像】フォードV8エンジン搭載のイタリア車! 56年前のデ・トマソ「マングスタ」を写真で見る(37枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

VAGUEからのオススメ

“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】

“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】

RECOMMEND