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天を突くリアウイングと やんちゃなエアロがカッコいい! 伝説の190E「エボII」がオークションに登場 どんなクルマ?

1990年代のDTMで活躍したホモロゲモデル

 2025年4月23日からオンラインで開催されるRMサザビーズのオークションに、1990年式メルセデス・ベンツ「190EエボリューションII」が出品され話題となっています。

 どんなクルマなのでしょうか。

オークションに出品された1990年式メルセデス・ベンツ「190E 2.5-16 エボリューションII」Sami Sasso(C)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品された1990年式メルセデス・ベンツ「190E 2.5-16 エボリューションII」Sami Sasso(C)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 メルセデス・ベンツ「190」は、1982年に世界初公開されたDセグメントで、現在の「Cクラス」の前身に当たるモデルです。「W201型」と開発コードで呼ばれています。

 この190をベースに、英国の名門チューニングメーカー、コスワースが2.3リッターエンジンを開発。このモデルは当初ラリーに投入する予定だったといいますが、当時アウディがクワトロ(4WD)でWRCを席巻するなど、ドライブトレインの進化もあり、メルセデス・ベンツはDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)への参戦を決定しました。

 DTM参戦のためのベースモデルとして、ホモロゲーション(認証)規定を満たすために、1989年に最初に登場した公道仕様が「190E 2.5−16エボリューションI」です。

 このモデルは231馬力・23.5kgmを発生する2.5リッターコスワースエンジンを搭載していましたが、当時DTMを席巻していたBMW「M3」に苦戦を強いられ、抜本的な解決策が必要であることが明らかになりました。

 そのため、シュトゥットガルト大学の協力を得て誕生したのが、今回のオークションに出品される「190E 2.5-16 エボリューションII」です。

 同大学は、奇想天外なボディキットを考案、空力でM3に対抗しました。

 当時BMW研究開発者は「ミュンヘンとシュトゥットガルトでは空気力学の法則が違うに違いない。もしあのリアウイングがうまく機能するなら、我々の風洞を再設計しなければならない」とまで揶揄した発言をしましたが、この190EエボリューションIIがレースで成功を収めると、結局BMWは真新しい風洞を導入することになりました。

 190E 2.5-16エボリューションIIは、1990年にDTMに投入され、1991年に早くもマニュファクチャラーズタイトルを獲得、その後マニュファクチャラーズタイトル連覇と念願のドライバーズタイトルも獲得し、圧倒的な強さを見せつけました。

 エボリューションIIの公道仕様は、502台が製造されました。車高調整システムや17インチアルミホイールなどを装着、1990年代で「もっとも奇抜で象徴的なモデル」のひとつとされています。

 今回出品される個体の落札予定価格は28万ドルから32万ドル(日本円で約4013万円から約4587万円)とされています。

Gallery 【画像】エアロブームの先駆け!? 伝説のメルセデス「190EエボII」を写真で見る(38枚)
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