令和で一番人気のジャンル「コンパクトSUV」の始祖!? バブル後に登場した全長3.7mのスタイリッシュな“ゲームチェンジャー”とは【31年前の今日 登場】
乗用車ベースのコンパクトSUVはこのクルマから始まった!?
いまから31年前の1994年5月10日、トヨタから初代「RAV4」が発売されました。どんなクルマだったのでしょうか。

1980年代後半から1990年代前半にかけて、いわゆる「RVブーム」が起きました。
これは1982年に登場した三菱初代「パジェロ」のヒットを機に、いわゆるアウトドアブームとも重なって起きた現象で、トヨタ「ハイラックスサーフ」や日産「テラノ」など、4WDモデルが人気となりました。
そんな中1988年に登場したのがスズキ初代「エスクード」です。これはいわゆるコンパクト4WDで、1990年に追加された5ドアモデル「エスクードノマド」も大ヒットを記録しました。
スズキがエスクードで、ダイハツが「ロッキー」(1990年)で先行していたコンパクト4WD市場に、新たに参戦したのが今回紹介する初代RAV4です。
エスクードやロッキーが副変速機を備えた、いわゆる本格的クロスカントリー4WDだったのに対し、初代RAV4はモノコックボディに前輪駆動ベースのフルタイム4WDを採用。オンロード走行重視の4WDモデルとして登場しました。
ボディサイズは全長3695mm✕全幅1695mm✕全高1655mmと5ナンバーサイズに収まっており、いわゆる乗用車ベースのSUVとして、普通の乗用車から乗り換えても違和感のない運転感覚や、高い着座位置による取り回しの良さを誇っていました。
搭載エンジンは135馬力・18.5kgmを発生する2リッター3S-FE型。5速MT車は12.6km/L、4速AT車は11.0km/Lという10・15モード燃費でした。
またスタイリッシュなデザインは女性人気も獲得。木村拓哉さんを起用したCMで若者の人気も抜群でした。
トヨタカローラ店の「RAV4 L」、トヨタオート店の「RAV4 J」を用意。価格帯はともに159万8000円から189万8000円となっていました。
その後、1995年4月には、ホイールベースを延長した5ドアモデル「RAV4 V(ファイブ)」も登場、さらに1997年9月には2WD(FF)モデルも追加され、その人気を不動のものにしました。
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初代RAV4はいまも続く人気の、乗用車ベースのコンパクトSUVというジャンルを確立したモデルです。
2000年5月に2代目RAV4が登場し、初代RAV4の生産は終了しました。
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