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走行距離10万キロ超えなのに 当時の新車価格の2倍以上!? 四半世紀前に登場した“エボ6.5”が海外オークションに登場

WRCドライバーズチャンピオン4連覇を記念した特別仕様車

 2025年4月23日にオンラインで開催されたRMサザビーズ主催のオークションに、2000年式三菱「ランサーエボリューションVI GSR トミ・マキネン エディション」が出品され、落札されました。

 どんなクルマなのでしょうか。

オークションに登場、落札された2000年式「ランサーエボリューションVI GSR トミ・マキネン エディション」Oliver Hirtenfelder(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに登場、落札された2000年式「ランサーエボリューションVI GSR トミ・マキネン エディション」Oliver Hirtenfelder(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 三菱ランサー・エボリューション(ランエボ)は、世界ラリー選手権(WRC)のホモロゲーション取得用のモデルとして登場したスポーツモデルです。

 初代は1992年に登場、その後2015年に登場した「ファイナルエディション」まで、10世代進化を続けました。

 ランエボIV(6)は、1999年1月に登場したモデルです。WRCでも1999年シーズンから参戦、第1戦のモンテカルロから第12戦サンレモまで、5勝を挙げました。また三菱のWRCワークスドライバーのトミ・マキネン選手は4年連続ドライバーズチャンピオンを獲得しました。

 今回紹介するランサーエボリューションVI GSR トミ・マキネン エディションは、そんな4年連続ドライバーズチャンピオンを記念して登場した特別仕様車です。

 ランエボVIをベースとしながら、ハイレスポンス チタンアルミ合金ターボチャージャーの採用、、ターマック(舗装路)に照準を合わせた専用チューニングを施した専用サスペンション、大口径シングル真円テールパイプを採用した新構造スポーツマフラーの装備など、「ランエボ6.5」と呼ばれるほどの改良がなされました。当寺の日本での車両価格は、装備充実の「GSR」が327万8000円、モータースポーツ用の「RS」が259万8000円でした。

 今回、海外オークションに登場した2000年式ランサーエボリューションVI GSR トミ・マキネン エディションは日本で新車で納入されたモデルで、サテライトシルバーに塗装された412台のうちの1台です。

 柿本ステンレス製マフラー、18インチスピードラインコルセホイール、HKSエアフィルターなどが装備されていますが、それ以外はノーマルです。

 2007年まで日本で3人のオーナーが所有していましたが、後にチェコ共和国へと輸出されたといいます。

 走行距離は10万4488kmと、決してコレクターズアイテムという感じではなく、経年相当の距離を走っているモデルですが、最終的に4万6200ユーロ(日本円で約755万円)で落札されました。

Gallery 【画像】伝説の国産スーパーセダン三菱「ランエボVI」トミ・マキネンエディションを写真で見る(30枚)

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