登場から四半世紀 2016年の定期運行終了後も臨時列車で人気だった豪華寝台列車がついに引退 最後の「カシオペア」にはまだ乗れる?
上野〜札幌を運行した豪華寝台列車
JR東日本の喜勢陽一社長は、2025年5月8日に開かれた記者会見で、寝台特急「カシオペア号」が6月の運行を最後に引退することを明らかにしました。

カシオペア号は、1999年7月、上野駅〜札幌駅間で運行を開始した、JR初のオール2階建て寝台客車です。
編成は寝台車10両、食堂車(ダイニングカー)1両、ラウンジ車(ラウンジカー)1両の12両編成で、交流区間と直流区間のある運用ではEF81形電気機関車やEF510形500番台電気機関車が、津軽海峡線ではED79形電気機関車やED76形550番台電気機関車が、非電化区間ではDD51形500番台ディーゼル機関車が、その多くはカシオペア号のカラーリングに対応した専用塗装で牽引しました。
このカシオペア号の最大の特徴は、「快適空間を実現した寝台列車」をコンセプトに、客室全室が「A寝台個室」となっていることです。
用意される客室は「カシオペアスイート」「カシオペアデラックス」「カシオペアツイン」の大きく分けて3タイプです。
カシオペアスイートは「展望室タイプ」と「メゾネットタイプ」があり、1室のみ用意される展望室タイプは、車窓を存分に堪能できる三面ガラスと、広い室内に大型のツインベッドを配置する最上級の個室です。メゾネットタイプは1Fが寝室、2Fがリビングという構成となっています。
カシオペアデラックスは1室のみ設定される平屋タイプの個室で、メゾネットタイプに比べ天井が高く、開放感を特徴としています。
これらカシオペアスイート、カシオペアデラックスは洋式トイレとシャワールームも備え、ホテルのような居住性を味わいながら列車の旅が楽しめます。
カシオペアツインはもっとも設定が多い客室タイプで、車端室タイプは2段ベッドを、それ以外のタイプはソファベッドを備えています。
このほか、車椅子対応の「カシオペアコンパート」も1室、設定されています。
これら豪華な客室での旅に花を添えるのが、ダイニングカー、ラウンジカーです。
ダイニングカーは1Fに厨房、2Fに28席の客席が置かれ、時間帯に応じてフランス料理のコース、会席料理、アラカルトメニュー、朝食メニューが提供されます。
ラウンジカーは利用客だれもが使えるフリースペースで、天井部、そして車端部まで回り込んだ広い窓により、地平線から大空まで含んだパノラマを楽しむことができます。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
マセラティ、故郷モデナへ── 光と音が導く「グラントゥーリズモ」と「グランカブリオ」が告げる新しい鼓動【PR】