3億円超えなるか!? 生産台数わずか121台 半世紀前の「赤いデイトナ スパイダー」がオークションに登場 40年以上ワンオーナーだった“極上フェラーリ”とは
人気番組「マイアミ・バイス」でも登場した
米国カリフォルニア州カルバーシティで開催されるRMサザビーズのオークションに、1973年型のフェラーリ 365GTB/4 デイトナ スパイダーが出品されます。
どんなクルマなのでしょうか。

フェラーリ 365GTB/4 デイトナ スパイダーは、1969年のフランクフルト 国際モーターショーで初公開されました。
「デイトナ」というのは愛称で、1967年のデイトナ24時間レースでフェラーリ車が1-2-3フィニッシュを果たしたことが由来で、こう呼ばれるようになりました。
クーペのデイトナは1200台以上も生産されましたが、このスパイダーの生産台数はわずか121台でした。
しかも、デイトナ クーペ由来の世界最高峰のハイパフォーマンスをオープンエアで味わえるクルマとして、デイトナ スパイダーは瞬く間にコレクターズアイテムとなりました。
今回の出展車、シャシナンバー「17051」は1973年12月に生産された、デイトナ最後の1台といわれています。
デイトナの仕向け地は大半が米国で、このクルマも米国仕様でした。
ロッソ ディノと呼ばれる鮮やかな赤で仕上げられたデイトナ スパイダーは6台だけで、そのうちの4台が米国に納車され、その1台がこのクルマなのです。
インテリアはベージュのレザーで、シートにはブラックがインサートされています。
ラジオやエアコンも装備し、ボラーニのワイヤーホイールが足元を引き立てていました。
このデイトナ スパイダーはロサンゼルスにあるディーラーから南カリフォルニア在住のオーナーに納車されました。
それから10年ほどカリフォルニアにあり、1980年7月に掲載された広告では、ワイヤーホイールを装着したまま、走行距離は6600マイル(約1万560km)と記載されていました。
その後、何度かカリフォルニアで売却されたのち、1986年に現在のオーナーに購入され、米国で最も重要なカー コレクションに加わりました。
1986年から保管されている写真を見ると、このクルマは40年間ほとんど変わっていません。
コレクションの専属メカニックが提出した資料によると、現オーナーが入手してからの走行距離は2000マイル(約3200km)以下で、現在の走行距離は1万6400マイル(約2万6240km)でした。
デイトナ スパイダーは、1976年に公開された映画「ガムボール・ラリー(日本名:激走!5000キロ)」や、大ヒットTV番組「マイアミバイス」(こちらはレプリカでしたが)で主役を演じたことでも世界的に有名になりました。
これまでに製造されたフェラーリ車の中で最も認知度が高く、象徴的なモデルの1台であることは間違いありません。
ジョアキーノ・コロンボが手がけたクラシックなショートブロックのV型12気筒エンジンを搭載した最後のオープントップでもあるデイトナ スパイダー。
その希少性だけでなく、極上のドライビング エクスペリエンスを味わうことができ、今日でも高い人気を誇っています。
走行距離も少なく、世界有数のコレクションで40年近くワンオーナーが所有し、極上の状態で保存されてきた、1973年型のフェラーリ365GTB/4 デイトナ スパイダー。
オークションでの落札価格は、200万USドル〜250万USドル(1USドル=約145円として、約2億9000万円〜約3億2650万円)と予想されています。
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