新車価格を大幅更新!? 3年前に発売された「オレンジのアキュラ」が米オークションで落札 もう新車じゃ買えないNSX 限定350台の「タイプS」ってどんなクルマ?
希少NSXタイプSの輝きと状態詳細を徹底解説
2025年5月29日に米国のオンラインオークションサイト「Bring a Trailer」で落札されたサーマルオレンジパールの2022年型アキュラ「NSX Type S」とは、どんなクルマなのでしょうか。

アキュラNSXは初代モデルが掲げた「人間中心のスーパースポーツ」という思想を継承し、2016年8月に登場した2代目で電動化技術「SPORT HYBRID SH-AWD」を採用しました。
3モーター式ハイブリッドによりエンジン単体では到達し得ない俊敏なレスポンスと高いハンドリング性能を両立し、新時代のスーパースポーツ体験を提案した点が多くのファンを魅了しています。
その集大成として2021年8月3日に世界初公開されたのがNSX Type Sです。全世界で350台のみが生産され、日本では30台を2022年7月に限定販売。
空力と冷却性能を高次元で両立させた専用エクステリア、新設計の鍛造ホイールによるワイドトレッド化、バッテリー容量拡大によるハイブリッドシステム出力向上など、2代目NSXの性能をさらに高めた最終進化形と位置付けられています。
今回落札された車両はその350台中270番目に製造された個体で、北米仕様のアキュラブランド車。外装色はサーマルオレンジパールで、工場オプションの軽量パッケージを装着しています。
標準装備のカーボンファイバー製フロントスプリッターやデッキリッドスポイラー、リアディフューザー、サイドスカートに加えて、軽量化オプションに含まれるカーボンセラミックブレーキとカーボン製エンジンカバーなどが採用され、車両重量を約26kg削減しました。
足元にはベルリナブラック仕上げの19インチ前輪と20インチ後輪のツイン5本スポークホイールを装着し、専用開発のピレリPゼロタイヤが組み合わされます。
磁気レオロジーダンパーシステムとフロントダブルウィッシュボーン、リアマルチリンクのサスペンションが高い操縦安定性を支え、オレンジ塗装のキャリパーを備えるカーボンセラミックブレーキが制動力を強化します。
キャビンはエボニーレザーとアルカンターラで仕立てられ、オレンジ色のシートベルトがスポーティなアクセントを添えます。
パワーアジャスタブル&ヒーター付きスポーツシートをはじめ、ナビゲーション機能付きタッチスクリーンインフォテインメント、ELSサウンドシステム、デュアルゾーン自動空調など快適装備も充実。
カーボンファイバーとレザーで包まれた多機能ステアリングにはパドルシフターが備わり、設定可能な8インチTFTディスプレイがドライバーに必要な情報を明確に伝達します。
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