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ブルネイ王室のために作られた“世界に1台”のレンジローバーを発見 4人乗りの貴重なオープンカーの落札価格とは

2代目レンジローバーをコンバーチブルに!? なかなかオシャレじゃない?

 米国カリフォルニア州のコスタメサで開催されたRMサザビーズのオークションに、1995年型のランドローバー レンジローバー 4.0SE コンバーチブルが出展されました。

 どんなクルマなのでしょうか。

オークションに登場、落札された1995年式ランドローバー「レンジローバー4.0SEコンバーチブル」 Ashley Lauzurica(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに登場、落札された1995年式ランドローバー「レンジローバー4.0SEコンバーチブル」 Ashley Lauzurica(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 ランドローバー社の多くのモデルには、永年にわたり、さまざまなカスタマイズのオーダーメイドが寄せられてきました。

 中でも、スペシャリストによる大規模なカスタマイズはディフェンダーがベース車となることが多いのですが、レンジローバーも、そのクラシックかつ現代的なフォルムが、ハイエンドのカスタムビルダーたちの注目を集めてきました。

 ドイツのレリゲンにあるクリス・ハーンのスタイリングガレージは、メルセデス・ベンツのカスタマイズを手がけることで有名で、無限のカスタマイズを施したオーダーメイドのクルマをエグゼクティブに向けて提供していました。

 金メッキ仕上げから包括的な構造変更まで、スタイリングガレージはどんな野心的なリクエストにも対応しました。

 同社の顧客リストには、王室、国際的な有名人、著名なスポーツ選手、世界的な要人などが含まれています。

 ここで紹介する車両は、デザインやエンジニアリングなどを実行するスタイリングガレージの並外れた能力を示すものでしょう。

 ブルネイのジェフリ・ボルキア皇太子のために極秘裏に依頼されたと言われるこのクルマは、仕様、ビジョン、独自性において比類ない、オーダーメイドの自動車職人技の最高傑作といえるでしょう。

 米国仕様で標準ホイールベースのタイプP38A レンジローバー 4.0SEをベースに、多くの部品を再設計してSUVをコンバーチブルに変身させたのです。

 フロントドアは数インチ長くなり、フレームレスウインドーが取り付けられ、リアキャビンのバルクヘッドはオープン化による剛性不足を補うために補強されました。

 このコンバーチブルが、他のアフターマーケットによるレンジローバーのカスタムモデルと異なるのは、ベルトラインです。

 ベルトラインはドアの上部からリアボディにまっすぐ横切るのではなく、ベルトラインを再設計されたドアにさりげなく落とし込み、そして刷新されたリアボディ部でラインを上げる、段差のあるデザインを開発しました。

 このデザインは非常に巧妙に施され、ホイールベースは短縮されていないにもかかわらず、短くなったように見えます。

 そしてインテリアはホワイトレザーに変更し、バーウッドのトリムをあしらいました。

 1995年6月に、ビバリーヒルズ ホテル地下のボルキア王室専用ガレージに新車で納車されたとされる、このレンジローバー コンバーチブルは、1999年にカリフォルニア在住の人物が手に入れたと伝えられています。

 オークションのカタログ掲載時、走行距離は1万6400マイル(約2万6240km)に満たないものでした。

 この1995年型 ランドローバー レンジローバー 4.0SE コンバーチブルは、11万5500USドル(1USドル=145円として、約1674万7500円)で落札されました。

Gallery 【画像】ブルネイの王子のために作った世界で1台の「オープン・レンジローバー」を写真で見る(23枚)

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