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世代間による認識のギャップ!? “パワハラ”と受け取られないためにはどうすればいい? ポイントは「指導と怒りを明確に区別する」

NEXT:パワハラと思われないためにはどうする?

 その上で重要なのが、「指導」と「怒り」は明確に区別されるべきという点です。

パワハラに関する理解を共有し、共通のルールを明確にしておくことが重要
パワハラに関する理解を共有し、共通のルールを明確にしておくことが重要

 指導は業務の改善や育成を目的とするものであり、内容と態度に冷静さや建設的な意図が求められます。

 一方で、怒りは感情の発散であり、相手に対して攻撃的な印象を与えやすく、職場に不安や萎縮を生む要因になります。

 いかに正当な理由があっても、言い方を誤れば「適切な指導」としては成立しません。

 また、ハラスメントかどうかについては、発言者ではなく、受け手側の状態や感じ方によって左右される場合もあります。

 特に若手社員や体調に不安のある人にとって、内容が同じでも指導の受け止め方によって精神的な負担が増すケースも存在します。

 そのため、個々の状況を踏まえた接し方が必要です。

 たとえば、入社直後の新入社員や異動・復職直後で業務に不慣れな社員に対しては、何気ない指摘でも精神的な負荷が大きくなることがあります。

 判断基準としては、「平均的な労働者が就業に支障を感じる程度の不快感があるかどうか」がポイントとなります。

 こうした背景を受けて、企業では職場でのコミュニケーションや指導中の伝え方について見直しが進められています。

 たとえば、指導は大勢の前で行うのではなく、1対1の場で落ち着いて伝えることが望ましいとされています。

 そのうえで、感情的な行き違いや受け止め方の差が懸念される場合には、第三者を交えることで、内容の共有や冷静な対話につなげることが可能です。

 組織においては、指導する側と受ける側の双方にとって安心できる環境づくりが求められています。

 適切な対応が取られていない場合、当事者間の問題にとどまらず、企業全体への苦情や訴訟、行政指導といった事態に発展するおそれもあります。

 パワハラの防止策を講じることは組織の信頼維持にもつながるため、職場全体としてパワハラに関する理解を共有し、共通のルールを明確にしておくことが重要です。

 そのためには、継続的な研修や、管理職への教育も必要不可欠です。

 ハラスメントを防ぐために、単に言葉づかいを見直すだけでなく、目的を健全なコミュニケーションを通して伝える力が、適切な指導方法として求められています。

Gallery 【画像】「えっ...」これが“パワハラ”と受け取られやすい行動です(10枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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