4✕4じゃなくって「6✕6」!? 全長6m、全高2.3mの巨大な“オフロード・モンスター” 11年前に登場した 特別な「メルセデスGクラス」の価値とは
6つのタイヤで駆動するスーパーオフローダー
ブリング ア トレーラー(Bring A Trailer)というオークションのWebサイトに、2014年式のメルセデス・ベンツ 「G63AMG 6×6」が出品されました。
どんなクルマなのでしょうか。

このメルセデス・ベンツ G63AMG 6×6は、2013年から15年にオーストリアのグラーツにあるマグナシュタイア車が製造した、約100台のうちの1台です。
メルセデス・ベンツの本格オフローダー、Gクラスには軍用の3軸仕様があり、それをベースにこのクルマは作られました。
パワーユニットは最高出力536馬力と最大トルク561ポンドフィート(約761Nm)を発生する5.5リッターのV8ツインターボエンジンで、これに7速AT、デュアルレンジのトランスファー、5つの電子制御デフロックを組み合わせた6×6(6輪駆動車)です。
車両重量は4.5トン以上で、ポータルアクスル(ハブ中心よりも高い位置に車軸を配する)により最低地上高は18インチ(約46cm)もあります。
じつは日本でも2014年に限定5台で販売され、当時の車両価格(税込)は8000万円でした。
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今回の出展車はドバイで新車で販売された後、米国に輸入されました。
デジーノ ミスティックホワイトというボディカラーで、インテリアはデジーノ クラシックレッドとブラックのエクスクルーシブ レザーで仕上げられています。
外観では、クロームのロールバー、ルーフマウントのLEDドライビングライト、カーボンファイバー製のフェンダーフレア、チューブタイプのリアバンパー、サイドエキゾースト、荷台のウッドパネルなどは、現在の所有者が交換しました。
インテリアでは、シートは前後席ともヒーター&ベンチレーション付きで、もちろん電動アジャストです。
内張りはアルカンターラ、ナビゲーション付きインフォテインメント、ハーマンカードンのサウンドシステムなどを装備しています。
後席用にデュアルスクリーンのエンターテインメントシステム、フロアコンソール、座席下の収納コンパートメントなどを追加しています。
マルチファンクション機能付きのステアリングホイールは、赤いアクセント入りの黒いパーフォレーテッドレザー製です。
スピードメーターは280km/hスケールで、オーバーヘッドコンソールにはタイヤインフレーションシステム(空気圧を変えることができる)用のメーターやスイッチも備わっています。
足まわりでは、オーリンズのダンパー、ハッチンソンの18インチ ビードロックホイール、37×12.5インチのプロコンプ エクストリームMT2タイヤ、レッドキャリパーとドリルドローターによるブレーキシステムなどを装備しています。
今回の出展時、デジタルのオドメーターは約9000マイル(約1万4400km)を表示しており、そのうち4000マイル(約6400km)ほどは現在の所有者が走行しています。
この2014年型のメルセデス・ベンツ G63AMG 6×6、オークションでは61万6000USドル(1USドル=約149円として、約9178万4000円)で落札されました。
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