なぜアウディ「A4アバント」は新型で「A5アバント」に改名された!? 2025年版最新「アウディの車名」にはどんなルールが存在する?
ここ最近はアウディの車名のルールが分かりづらくなっている
輸入車の定番といえば、今も昔もドイツ車ですが、VWのように、「ゴルフ」や「ティグアン」といった固有名詞ではなく、ドイツ御三家と称される「メルセデス・ベンツ」、「BMW」、「アウディ」は、数字と英文字を用いたシンプルな表現が用いられています。
今回は、2025年最新アウディの車名のルールを解説します。

4リングスのエンブレムでおなじみのアウディですが、かつての多くの車名が「アウディ+数字表記」で表されていました。
現在では「アウディ+英記号+単数字」へと変化しています。たとえば、最新モデルのパワートレインを示すグレード名まで含めた表記すると「アウディQ2 35 TDI」や「アウディ A5 TFSI 110kW」というようになります。
車格を表現する車名には、「単数字」が用いられ、現在は「1、2、3、4、5、6、7、8」までが使われています。もちろん、数字が大きいほどボディサイズが大きい上級車であることを示しています。
じつは2024年に、アウディは車名の数字が「偶数は電気、奇数は内燃エンジン」というルールで再編しようとしていました。2024年7月に世界初公開され、2025年2月に日本に登場した新型「A5」シリーズはまさにその典型です。
新たに登場したA5シリーズの「A5セダン」「A5アバント」は、じつは従来の「A4セダン」「A4アバント」のフルモデルチェンジ版で、これまで「クーペ」「カブリオレ」「スポーツバック」をラインナップしていた従来のA5シリーズとは異なります。これは先に述べた「偶数は電気、奇数は内燃エンジン」という流れから新たに名づけられたものです。

しかしこの車名ルールですが、2025年2月に見直しが表明されました。2025年3月4日に世界初公開された「A6アバント」、同年4月に世界初公開された「A6セダン」には、偶数の数字車名であるにもかかわらず、2.0TFSIガソリンターボエンジンのほか、マイルドハイブリッドテクノロジー「MHEVプラス」を採用した最新のガソリンエンジンとディーゼルエンジンを搭載。2024年に登場した電気自動車「A6 e-tron」とともにA6シリーズを担っています。
※ ※ ※
アウディの車名の頭に付くアルファベットは、大別すると「Q」がSUV/クーペSUV、「A」がその他、ということになります。まずはAから始まる車名を見ていきます。
5ドアハッチバックは「A1 Sportback」、「A3 Sportback」の2車種。かつては3ドアモデルが設定されたもののありますが、最新世代では全て5ドアモデルとなります。
4ドアセダンは「A3 Sedan」、「A5」、「A6」、「A8」の4車種。欧州ではステーションワゴンを持つ「A5」と「A6」にもセダンの表記が加わりますが、日本市場では、A3セダンのみが「セダン」が正式名称に含まれています。
4ドアクーペモデルは「A7 Sportback」の1車種。近年は、4ドアクーペにも意欲的だったアウディですが、現在は、定番だった2ドアクーペも全て廃止。A7は、ハッチバックモデル同様、大型テールゲート付きモデルであるため、スポーツバックの名が与えられています。
ステーションワゴンモデルは「A5 Avant」、「A6 Avant」の2車種。アウディでは、ステーションワゴンを伝統的に「avant(アバント)」と呼んでいます。かつてはクロスオーバーステーションワゴンモデル「オールロード」と呼ばれる人気ワゴンモデルもありました。
続いて、SUVモデルの「Q」シリーズを見ていきましょう。
SUVモデルは「Q2」、「Q3」、「Q4」、「Q5」、「Q7」、「Q8」の6車種。アウディのSUVは「Q」の頭文字で始まっており、数字によって車格とサイズが示されています。
またクーペSUVモデルは「Q3 Sportback」、「Q5 Sportback」の2車種。アウディSUVも、クーペモデルでは、「Sportback」の名が与えられています。フラッグシップモデル「Q8」も、その流麗なスタイルからクーペSUVと表現されていますが、「Sportback」の名称は与えられていません。
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