マツダ「ロードスター」が切り開いた新時代! 世界中で魅力的な“コンパクトオープンカー”が誕生するきっかけとなった理由とは
ポルシェを救った「ボクスター」と、日本発のライバル「MR-S」
ロードスターが生み出した流れは、欧州のスポーツカーメーカーや日本のライバルブランドにも波及しました。

●ポルシェ「ボクスター」
1996年、ポルシェから登場した「ボクスター」は、ブランドを救った一台として知られています。当時のポルシェは経営危機に直面しており、新規モデル開発には大きなリスクが伴っていました。
しかしボクスターは、直後に登場する996型911とフロントシャシを共有することでコストを削減し、比較的手の届きやすい価格帯のオープンカーとして市場投入。結果的にヒットを収め、ポルシェの経営再建を支える柱となりました。そこには「安価なオープンカーにも需要がある」と示したロードスターの成功が、大きなヒントになっていたのです。

●トヨタ「MR-S」
一方、ロードスター誕生の地・日本でも、その存在に刺激を受けたモデルがありました。1999年に登場したトヨタ「MR-S」です。1.8リッター直列4気筒エンジンを搭載した軽量ミッドシップスポーツで、2代目ロードスターのライバルとして開発されました。
先代のミッドシップスポーツ「MR2」と同様にFFパワートレインを流用することで低コスト化を実現し、200万円を切る価格で発売されましたが、実用的なトランクルームを備えていなかったことなどもあり、ロードスターの牙城を崩すことはできませんでした。2007年には一代限りで生産を終了することになります。
このように、ロードスターの成功は世界中に波及し、コンパクトオープンカーという新しいジャンルを切り開く原動力となりました。なかには短命に終わったモデルもありますが、今日オープンカーが身近な選択肢として存在しているのは、ロードスターが示した道筋があったからこそと言えるでしょう。
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