ブランド創業以来の理念を体現するハイエンドなプロフェッショナルダイバーズ

　1961年にドイツ・フランクフルトにて創業、設立当初から「機能性を最優先とすること」を理念に、パイロットやダイバー、特殊部隊といったプロフェッショナルのための時計を多彩に手がけてきたジン。

　数あるラインナップの中でも、この理念を極めて純粋な形で体現しているのが、今回紹介するEZMシリーズです。

　EZMとは、ドイツ語の“Einsatzzeitmesser（出撃用計測器）”の頭文字をとったもの。

　装飾性などの不要な要素は徹底的に排除し、その時計を使用するプロフェッショナルのおかれる環境や目的、任務に必要な機能や求められるスペックを高レベルで満たすことを考えて設計されたハイスペックなミッションタイマーは、ストイックな佇まいとともに多くの時計ファンの心を躍らせてきました。

　中でも人気モデルとして君臨するのが2001年、ドイツ警察特殊部隊のために開発された特別モデル「EZM 3」。

　特殊部隊の任務に必要不可欠な機能と性能を徹底的にリサーチして完成したのは、ヒューマンエラーを限りなくゼロに近づけた機能的なデザインと、過酷な環境に耐える堅牢さを備えたタイムピース。

　80,000A／mという規格外の耐磁性能、独自に開発したArドライテクノロジーによる除湿機構、特殊オイル66-228を用いることで実現した－45℃から＋80℃という広範囲の温度での精度保証、通常とは逆の9時位置にセットしたリューズなど、プロフェッショナルの要求を満たす高度なスペックで、発売から20年を超える今なお多くのユーザーから支持を集める名品です。

シリーズ初のオールブラック仕様、精悍な表情で生まれ変わった最新作「EZM 3 S」

　そんな「EZM 3」の設計を踏襲しつつ、さらに精悍なルックスを備えた最進化モデルとして登場するのが今回紹介する新作「EZM 3 S」（予価 63万9100円〜79万2000円 消費税込）です。

　やはり目を引くのはこのボディカラー。ステンレススチール製のケースとブレスレットに、テギメント加工を主体とするブラック・ハード・コーティング（PVD）を施したオールブラック仕様はEZMシリーズとしては初となるもの。

　アイコニックなマットブラックダイヤルとブラックのコーティングを施したベゼルが、目盛りや発光インデックスの白色を際立たせ、時刻の読み取りをより確かなものにしています。

　ムーブメントには「EZM 3」と同じく、精度・性能に定評ある自動巻きの“SW200-1”を採用し、約38時間のパワーリザーブを確保。独立機関DNVによる認証のもと、欧州潜水機器規格EN250およびEN14143に準拠した500m防水性能を実現しています。曇りを防止するArドライテクノロジーや80,000A/mの耐磁性を誇るマグネチック・フィールド・プロテクションなど、ジン独自の技術ももちろん搭載。

　極限の環境下においても確実に時を刻む、揺るぎない信頼性を備えています。

　なおバンド部分については、多様化するユーザーのリクエストに応えるべく、ブレスレット仕様（79万2000円 同）、テキスタイルストラップ仕様（63万9100円 同）、シリコンバンド使用（64万4600円 同）をラインナップ。装着感の好みや使用シーンに合わせて最適なモデルが選択できるようになっています。

　ストイックなルックスと堅牢なスペックで、プロフェッショナルの現場から日常まで広くカバーできる頼もしい1本です。

製品仕様
「Sinn EZM 3 S」
・価格（消費税込）：ブレスレット仕様 79万2000円、テキスタイル仕様 63万9100円、シリコン仕様 64万4600円
・ケースサイズ：41mm径・12.3mm厚
・ケース：ステンレススチール（テギメント加工＋ブラック・ハード・コーティング）、
・風防：両面無反射コーティングのサファイアクリスタル
・ムーブメント：SW200-1（自動巻）、26石、毎時28,800振動、約38時間パワーリザーブ
・防水性能：50気圧防水
・耐磁性能：100mT（80,000A/m）
・耐温性能：特殊オイル66-228により－45℃〜＋80℃で精度保証
・その他：Arドライテクノロジー（除湿機構）、9時位置りゅうず、減圧耐性
・発売時期：2025年秋