世界限定599台 20年前の「白いフェラーリ」がオークションに登場 わずか数秒でオープンカーになる 540馬力のV12搭載「スーパーアメリカ」の価値とは
2005年式なのに走行距離は3520kmの低走行スーパーカー
2025年9月25日に米国フロリダ州ディアフィールドビーチで開催されるオークションに、2005年式フェラーリ「スーパーアメリカ」が出品されます。
どんなクルマなのでしょうか。

スーパーアメリカは、「575Mマラネロ」をベースにしたモデルです。575Mの設計を引き継ぎながら、オープントップ仕様として新しい構造を採用しました。
その最大の特徴が「レボクロミコ」と呼ばれたリヴォルヴィング・ルーフです。このルーフはカーボンファイバーとガラスを組み合わせた一枚構造で、後方に回転して格納されます。
開閉に要する時間はわずか数秒で、従来の格納式ルーフより軽量かつ効率的です。またトップを閉めた状態では、ルーフのガラスの不透明度を、もっとも明るい設定ではサンルーフと同じ明るさを、もっとも暗い設定では周囲の光の1%というようにキャビン内のダイヤルで調整することができました。
この機構は量産フェラーリでは初めての採用でした。
車名の「スーパーアメリカ」は、1950年代から1960年代にかけて生産されたV12フラッグシップ「アメリカ」シリーズに由来します。
フェラーリはかつて限られた顧客向けに「400スーパーアメリカ」や「410スーパーアメリカ」を提供していました。2005年モデルはその伝統を受け継ぎ、現代的に再解釈された存在です。
540馬力の5.7リッターV12自然吸気エンジンをフロントに搭載、組み合わされるトランスミッションは6速マニュアルまたはF1セミオートマチックが用意されました。
最高速度は320km/hを超え、当時のコンバーチブルとしては非常に高性能でした。0-100km/h加速は約4秒で、クーペに匹敵する性能を備えています。
599台限定で発表されましたが、発表後わずか数週間ですべてのクルマが予約され、北米市場には200台未満が届けられたといいます。
ちなみに日本でも20台が割り当てられ、当時の価格はMTモデルが3024万円、F1マチックモデルが3139万円でした。
今回オークションに出品されたモデルは、カーボンセラミックブレーキ、パフォーマンス重視のサスペンション、スムーズな排気システム、そしてモジュラー式19インチホイールが追加された「GTCパッケージ」オプション装着車で、このオプションは当時4万1000ドル以上するものだったといいます。
初代オーナーが2008年まで所有、その際の走行距離は約2000マイル(約3200km)でした。現在2代目のオーナーが所有していますが、それでも現在の走行距離は2200マイル(約3520km)と低走行車です。
スーパーアメリカは登場当時、既存のV12クーペに対する新しい選択肢として人気を集めました。販売は短期間に終了し、その後市場に出回る台数は限られています。クラシックカー市場の専門家は「ルーフ構造と限定生産という要素が重なり、今後さらに価値が高まる」と見ています。
今回のオークションは「シールド・ドロップ」方式で行われます。入札は非公開で行われ、最高額を提示した入札者が落札者となります。落札価格は80万USドルから90万USドル(日本円で約1億1750万円から1億3220万円)と予想されています。
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