VAGUE(ヴァーグ)

全長44m・定員630名の熱海と初島を結ぶ新高速船! 「船まるごと初島」というコンセプトを掲げた“体験型”の旅とは

乗った瞬間から非日常 移動を楽しむ新しい定期船

 2025年7月12日、静岡県熱海市と初島を結ぶ「初島リゾートライン」に、新しい定期船「金波銀波」が就航しました。

新高速船「金波銀波」
新高速船「金波銀波」

 約30分の短い航路ながら、船内の設計やサービスに工夫が凝らされ、「船まるごと初島」という独自のコンセプトを掲げています。

 初島は熱海市の沖合約10kmに位置する島で、海水浴場や温泉施設、グランピングサイトなどを備えた観光地として知られています。

 島内は徒歩で回れるほどの広さで、首都圏からアクセスしやすいリゾート地としても人気があります。

 そんな初島への定期船として新たに加わった金波銀波は、単なる移動手段ではなく、船内で過ごす時間も旅の一部と捉える設計が特徴です。

 外観は初島の岩石をイメージした黒を基調とし、熱海発祥の国産レモンを象徴する黄色をアクセントに取り入れるなど、目的地とのつながりを意識したデザインとなっています。

 また、船内は地階から3階までの4層構造で、多様な利用シーンに対応した空間が広がっています。

 最上階の展望デッキには人工芝が敷かれ、中央には子どもも利用しやすいユニバーサルデザインのベンチを設置。デッキからは海風を感じながら景色を楽しむことができ、家族連れにも配慮されたつくりとなっています。

 2階は遊歩デッキとして整備されており、大きな窓や竹馬風のベンチが設置されています。子どもの目線に合わせて設計された視界からは、移り変わる海の表情を間近に感じることが可能なようです。

特別船室:金富士
特別船室:金富士

 そして、1階客室には、富士山型の背もたれを備えたボックスシートや半個室風の座席が用意されています。

 中央のボックス席は一段高く設計され、どの席からでも外の景色が見やすくなっています。また、船内の売店では、地元産レモンを使った飲み物や菓子などを販売しているといいます。

 さらに、地階にはUSB電源付きのカウンター席が用意されており、読書や作業に適した静かな空間です。靴を脱いでくつろげる半個室タイプのスペースもあるため、小さな子どもと一緒でも過ごしやすい構成です。

 このように、各フロアの役割を明確に分けることで、観光、休憩、移動といった目的に応じた滞在ができるよう設計されています。

 加えて、1階前方には有料の特別船室「金富士」が設けられています。ソファ席を備えた個室空間で、最大で8人まで利用可能です。

 熱海港への帰路では天候によって富士山を望める時間帯もあり、プライベートな空間での船旅を希望する人に向けた選択肢となっています。

 なお、熱海港と初島を結ぶ定期船の運航は、「金波銀波」と既存の「イルドバカンスプレミア」の2隻でおこなわれており、午前7時台から午後5時台にかけて、おおむね1時間間隔で便が設定されています。

 金波銀波について、SNS上では「黄色いデザインが鮮やかでかわいい」「船に乗る時間も旅の楽しみになる」といった感想が見られ、デザインのユニークさや非日常感に注目が集まっています。

 中には「移動中に景色を見ながら飲むレモネードが印象的だった」といった体験を共有する投稿もあり、新船ならではの過ごし方が浸透しつつある様子も伺えました。

※ ※ ※

「船まるごと初島」というコンセプトを体現した金波銀波は、海上を移動するだけでなく、船そのものを初島観光の入口と位置づけるアプローチが特徴です。

 利用者の目的や行動に寄り添う空間設計が施されており、観光地と港をつなぐ移動手段に新たな価値を加えているという点で、今後の利用状況や乗客の評価が注目されます。

Gallery 【画像】船内で過ごす時間も旅の一部と捉える設計!? 写真で見る(10枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

VAGUEからのオススメ

“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】

“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】

RECOMMEND