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13年前の「特別なフェラーリ」がオークションに登場 ピニンファリーナ80周年を記念した80台限定の「SAアペルタ」気になる“落札予想価格”とは

「SAアペルタ」車名のSとAの意味とは?

 2025年10月11日にスイスのチューリッヒで開催される、RMサザビーズのオークションの2012年型のフェラーリ「SAアペルタ」が出品されます。

 どんなクルマなのでしょうか。

オークションに出品される2012年式フェラーリ「SAアペルタ」Nail Fraser(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品される2012年式フェラーリ「SAアペルタ」Nail Fraser(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 2010年のパリモーターショー(パリサロン)で、フェラーリはSAアペルタを発表しました。

 これは、フェラーリ車の多くをデザインしてきたトリノのコーチビルダー、ピニンファリーナの80周年を記念して作成されたモデルです。

 SAアペルタは80台が限定生産された、V12エンジンをフロントに搭載する「599」をベースにしたオープンモデルです。

 車名のSはセルジオ、Aはアンドレアのピニンファリーナ親子の頭文字、アペルタはイタリア語でオープンを意味します。

 パワートレーンには599GTO用の6リッターV12に599XX用のマルチシフトをベースにした6速のF1スタイルATを組み合わせていました。

 最高出力は661馬力/8250rpm、最大トルクは457ポンドフィート(約620Nm)/6500rpmを発生し、0‐100km/h加速は3.6秒、最高速度は325km/hというパフォーマンスを発揮しました。

 オープン化に伴いボディ剛性の確保が図られましたが、重量の増加は最小限でした。

 車高は10mm下げられ、前245/35ZR20、後305/35ZR20のタイヤを装着し、カーボンセラミックブレーキも採用していました。

 傾斜したフロントウインドーにボディ同色のリアバンパー、大型化されたフロントのエアダクトなどで、外観の迫力を増幅していました。

 Aピラーから伸びる空力フィンが、このクルマのアイデンティティを強調しています。

 豪華なドロップヘッドではなくミニマリストなロードスターで、最小限の簡易的なソフトトップしか用意されていません。

 その名が示すとおり、このクルマはオープンで楽しむことを意図していました。

※ ※ ※

 今回の出品車、シャシナンバー「184568」は、2012年4月にスイス バーゼルで新車販売されました。

 ボディカラーはワンオフのブルー・ポッツィと呼ばれる濃いブルーに白いストライプ、インテリアは赤いレザーに白が配されていました。

 手描きのスクーデリアエンブレム、ダイヤモンドステッチのツートーンシート、ピアノブラック仕様のセンターコンソール、白いダッシュボードプレート、ブルーのソフトトップなどをオプションで装備していました。

 初代オーナーは定期的にメンテナンスを受け、また早い段階で599GTO用のホイールを装着しました。

 今回のオークション用カタログ作成時の走行距離は、6216kmでした。

整備の請求書や取扱説明書は、SAアペルタのロゴ入りの黒いスエード製ケースに収められています。

 また、このクルマはオリジナルのV12エンジンを維持していることが確認されています。

 SAアペルタは、フェラーリが手がけた最も限定的で情熱を掻き立てる傑作のひとつとして、599GTOの圧倒的な性能とピニンファリーナ デザインの優雅さを融合させた、現代自動車芸術の傑作といわれています。

 圧倒的な存在感を放つ仕様で、整備記録は完備し、走行距離も少なく、オープンエアで自然吸気V12エンジンを駆る楽しみを存分に味わわせてくれるでしょう。

 この2012年型のフェラーリSAアペルタ、オークションでの落札価格は140万スイスフラン〜160万スイスフラン(1スイスフラン=約186円として、約2億6000万円〜約2億9760万円)と予想されています。

Gallery 【画像】フェラーリのスペシャルモデルの中でも特別な存在!「SAアペルタ」を写真で見る(25枚)
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