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2026年にすべてが明らかに!? フェラーリが技術説明会を開催 来年登場予定のフェラーリ初のフルEV「エレットリカ」ちょっと驚く内容とは

絶対的なパワー追求よりも“軽さ”を重視

 4名乗車が可能な4ドア・モデルとされるエレットリカは、ホイールベースが2960mmにもなるほど大きなクルマですが、車重はおよそ2300kgとEVにしては“軽め”です。

 これはすべて、フェラーリらしいドライビング・スリルを提供するのに必要なスペックといえるでしょう。

フェラーリのマラネロ本社に建つeビルディングの内部
フェラーリのマラネロ本社に建つeビルディングの内部

 絶対的なパワーを追求するよりもパワー・ウェイト・レシオを重視する姿勢は、各コンポーネントのスペックを説明する際に、「どれだけ軽量で優れた性能を発揮するか?」を示す出力密度があわせて紹介されたことからも明らかです。

 たとえば左右の後輪を駆動するリアeアクスルの最高出力は620kW(約843ps)ですが、その出力密度は4.80kW/kg。同じく左右の前輪を駆動するフロントeアクスルの最高出力は210kW(約286ps)で、出力密度は3.23kW/kgを達成しています。また、最大電力880Vの高圧バッテリーは総容量が実に122kWhにもなりますが、総出力密度は195Wh/kgを実現したといいます。

 エレットリカが優れたパワー・ウェイト・レシオを達成できたのは、F1や世界耐久選手権(WEC)で培った技術を応用したからとの説明がありました。

 ハイブリッド・パワートレインを採用するF1やWECで好成績を挙げるには、優れた出力密度のモーターやバッテリーが必要となることはいうまでもありません。フェラーリは独自に開発したハイブリッド・パワートレインでF1やWECを戦うなかで、モーターやバッテリーの出力密度を高める技術を習得。ここで得たノウハウを、良好なパワー・ウェイト・レシオのエレットリカにも活用したというわけです。

 さらには4輪の駆動力を個別に制御するトルクベクタリング、4輪操舵、最新の技術を投入した「第3世代のアクティブサスペンション」などを採用することで、EVでありながら高度な操縦性を実現。フェラーリに求められるドライビング・スリルを実現したといいます。

 そのいっぽうで、エレットリカについてはまだ明らかにされていないことも少なくありません。たとえばエレットリカが「4ドア4シーター」であることは確認できたものの、それがセダンなのか、クーペなのか、SUVなのかという説明はありませんでした。

 内外装のデザインを含めたエレットリカの詳細は、2026年に入ってから順次紹介され、2026年の第2四半期にはその全貌が明らかにされるそうです。

 ちょっとじれったいような気もしますが、それがまた楽しみなのも事実でしょう。エレットリカに関する今後の発表を待ちたいところです。

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