流麗なボディが美しい! 約60年前の「赤いフェラーリ」がオークションに登場 60台しか作られなかった軽量アルミボディ仕様の「275GTB」とは
予想落札価格は4億円超え!?
2025年11月にスイス・チューリッヒで開催されるブロードアローオークションにて、1966年式フェラーリ「275GTBアロイ」が出品される予定です。
どんなクルマのでしょうか。

1964年のパリ・サロンで発表された275GTBは、伝説的な「250GTO」を思わせる流麗なシルエットで観客を魅了しました。
ピニンファリーナが手がけた美しいボディは、フェラーリ初の独立懸架式リアサスペンションや、デファレンシャルとトランスミッションを一体化したリア・トランスアクスルなど、数々の革新技術を搭載していました。
軽量アルミホイールやカムテール形状のリアデザインにも、レース由来の発想が息づいていました。搭載された60度V型12気筒エンジン「Tipo 213」は、「250LM」や「275P」から受け継がれたコロンボ設計の最新型で、最高出力280馬力を発揮しました。
翌1965年には、ヘッドライトリムを廃し、ボンネット上に膨らみをもたせた改良型「ロングノーズ」仕様が登場。1966年のパリ・サロンで発表された4カム仕様の「275GTB/4」に至るまで、計454台が生産されました。
今回オークションに出品されるシャシナンバー08193の個体は、わずか約60台のみ製造された軽量アルミボディ仕様の希少車です。
新車時は「ロッソ・ルビーノ」に黒のレザーシート、パワーウィンドウを備え、1966年初頭にスイスの名門ディーラー、イタルオートSAを通じて納車されました。以後、スイス国内で所有者を移しながら大切に維持されてきた記録がすべて残されており、フェラーリ史家マルセル・マッシーニ氏の調査でも完全に裏付けられています。
現オーナーは2020年にこのクルマを購入後、オランダの名門ロエロフス社にて本格レストアを実施しました。オリジナル部品を極力残す方針で、内装は天井を除き当時のまま。エンジンや駆動系はすべてオーバーホールされ、外装もオリジナルカラーのロッソ・ルビーノに再塗装されています。
2022年には完全復活を果たし、オーナー自らスイスまで1000kmを走破。以降もアルプス越えのツーリングや南仏ラリーなどで走行を重ね、絶好調を維持しています。またフェラーリ・クラシケ部門による調査の結果、この個体のエンジンは出荷時と同一であることが確認され、「レッドブック」認証も取得済みです。
完璧な履歴、マッチングナンバー、クラシケ認証、そして希少なアルミボディ。275GTBの中でもこの個体は特に純度の高い1台といえます。V12の咆哮とともに山岳路を駆け抜けるその姿は、まさにフェラーリという名の真髄を体現しているのです。
予想落札価格は220万スイスフランから260万スイスフラン(1CHF=192円換算で、日本円で約4億2238万円から約4億9920万円)となっています。
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