「720S」の進化形として登場した750S スパイダー

　2025年9月、アメリカのオークションサイト「Bring a Trailer」に、2024年式マクラーレン「750S スパイダー」が登場しました。

　750S スパイダーは、スーパーカー「720S」の後継モデルとして2023年にデビューしました。

　720Sは2017年の登場以来、マクラーレンの「スーパーシリーズ」を代表するモデルとして世界中のサーキットや公道で高い評価を受けました。

　カーボンモノコック構造による軽量ボディと、V8ツインターボエンジンが生み出す圧倒的な加速性能で、多くのスーパーカーファンを魅了してきたモデルです。

　そして、その思想をさらに進化させたのが750Sです。

　カーボンファイバー製の「モノケージII」構造をベースに、軽量化と剛性のバランスを追求。前後のデザインは新設計となり、中央1本出しのエキゾーストや大型化されたリヤウイングなど、空力性能とデザイン性を兼ね備えた造形に刷新されています。

　ミッドに搭載されるのは、4リッターV8ツインターボ「M840T」エンジン。最高出力は750馬力、最大トルクは800Nmを発揮します。

　トランスミッションには7速シームレス・シフト・ギアボックス（SSG）が組み合わされ、0-100km／h加速はわずか2.8秒、最高速度は332km／hに達します。

　さらに、軽量化も徹底され、乾燥重量は1326kg。これは先代から30kgの軽量化に成功した数値です。アダプティブダンパーとプロアクティブ・シャシ・コントロールIIIが採用され、サーキットから一般道まで幅広い状況で最適な走行性能を発揮します。

　オープンモデルであるスパイダーは、電動リトラクタブル・ハードトップを装備し、わずか11秒で開閉が可能。走行中でも50km／hまでなら操作でき、オープンエアドライブを手軽に楽しむことができます。