新車時2億5000万円のマクラーレン「スピードテール」は中古車だといくらになる?
神格化されたマクラーレン「F1」にちなんで106台限定
マクラーレンのアルティメット・シリーズは、「P1」に始まり、「P1GTR」、「セナ」、「セナGTR」と続いた。その後継車、というよりも、ニューモデルとして2018年に誕生したのが、今回RMサザビーズのアリゾナ・オークションに登場した「スピードテール」だ。
ドライバーズシートをセンターにレイアウトするキャビンは、あのゴードン・マーレーが設計した「F1ロードカー」から継承されたもので、限定生産数もそれに合わせて106台に限られている。
そのF1ロードカーがこの世に誕生して、およそ26年後に生まれたスピードテール。そのメカニズムやスペック、あるいはパフォーマンスには、四半世紀近い時間の流れを直接的に感じることができる。
●2020 マクラーレン「スピードテール」
スピードテールの最大の特長は、その高性能でかつ美しいボディデザインだろう。基本構造体は、もちろんCFRP製のモノコックタブで、それをチタン繊維で補強することで、1992年のF1ロードカーでは実現できなかった軽量性と高剛性を実現している。
ボディももちろん、1992年では使用できなかった軽量素材が多用されている。キャノピーは一瞬ワンピースにも見えるティアドロップデザインで、グレイジングスイッチと呼ばれるスイッチを操作すると、フロントウインドウの上部はもちろん、サイドウインドウやリアクオーターウインドウの上部も同時に透過率を変更することができる。
そもそも優秀な空力性能を持つスピードテールだが、さらに興味深い機構といえるのが、テールに備えられたアクティブ・リア・エルロンだ。これはテール部の切り込みから左右の部分を飛行機のエルロンのように使用するもので、このコンパクトなスリットは、ヒンジなど一切の可変に必要なメカニズムを持つことなく、高速域では最大で27度上昇し、ダウンフォースを生み出す。もちろん減速時にはエアブレーキとしての機能を果たすということだ。
ちなみにマクラーレンがスペックシートで示す最高速は403km/h。ドアミラーがカメラ式であることや、フロントホイールに整流を目的としたリム・シールド状のカバーを装着しているのは、もちろんこのエアロダイナミクスを追求するためだ。
page
VAGUEからのオススメ
海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】
