カウンタック以前の「4人乗りランボルギーニ」がオークションで落札 生産台数は225台 元スペイン王室が所有していた56年前の「イスレロ」とは
半世紀以上前のランボルギーニ 落札価格は5000万円超え
2025年11月にスイス・チューリッヒで開催されたブロードアローオークションにて、1969年式ランボルギーニ「イスレロ」
が出品され、落札されました。
どんなクルマなのでしょうか。

イスレロは1968年のジュネーブ モーターショーで「400GT」の後継モデルとして発表されたランボルギーニのスーパーカーです。
同じブランドの「ミウラ」や「カウンタック」のようなミッドシップのスーパースポーツカーではなく、フロントにエンジンを搭載した2+2の4人乗りグランツーリスモです。
車名はランボルギーニの流儀に則って、闘牛に関連して名づけられました。有名な闘牛士、マヌエル・ロドリゲスを殺してしまった牛の名が「イスレロ」だったそうです。
デザインは、カロッツェリアのツーリングに在席していたカルロ・マラッツィ氏の手になるもので、400GTよりも室内空間は広く、しかも洗練されて快適でした。
パワーユニットは400GTに搭載されていた3.9リッターV型12気筒エンジンを継承しており、6個のウエーバー製キャブレターを装着して最高出力は340馬力を発生しました。トランスミッションは5速MTを組み合わせます。
今回オークションに出品された個体は、もともとスペイン王室の一員が所有していたもので、オリジナルのマッチングナンバーエンジンを搭載しています。
ボディカラーはめったに見られないアズーロ・シエロ仕上げで、クリームホワイトのレザーインテリアが特徴です。
イスレロはわずか225台しか生産されなかったもっとも希少なランボルギーニの1台で、そのうちの100台は後期型で馬力がアップされた「イスレロS」となるため、前期型のイスレロは125台しか生産されていません。
スーパーカーブーム以前のランボルギーニ車として、人気の高い1台です。
この1969年式ランボルギーニ「イスレロ」、最終的に27万250スイスフラン(1CHF=193円換算で、日本円で約5217万円)で落札されました。
VAGUEからのオススメ
いま必要なポタ電は“ちょうどよさ”にあり! Jackeryの最新型ポタ電「1500 New」を写真家はどう使った?【PR】