キムタクのドラマで人気沸騰! 25年前にあった「TW現象」って何のこと? 中古バイク屋が語る「芸能界と買取相場との関係」とは
テレビドラマから火がついたTW200の爆発的な人気と個性的なスペック
二輪市場には、これまでに何度かの大規模なブームが訪れています。

近年の事例を挙げると、2020年以降のコロナ禍において、三密を避けながら楽しめる趣味としてバイクの需要が急激に高まりました。
その際、新車で発売されたバイクの需要と供給のバランスが大きく崩れ、一部の中古車両の価格が新車価格を上回る逆転現象が各地で起こりました。
実はこれと同様の事態が、過去のバイクブームの中でも発生した歴史があります。
たとえば、平成初期に、芸能人の木村拓哉さんが主演を務めたテレビドラマが高視聴率を記録し、社会的な大ヒットを記録したことがありました。
それは2000年にTBS系で放送されたTVドラマ「Beautiful Life〜ふたりでいた日々〜」で、木村拓哉さんと常盤貴子さんが主演を務め、平均視聴率32.3%という大人気ドラマだったのですが、このドラマの劇中に登場したヤマハ「TW200」というバイクに、木村さんが乗っていたことで世間の注目が一気に集まったのです。
このヤマハTW200というモデルは、1987年に初めて市場に登場しました。
その後、2001年まで長期にわたって販売が継続された息の長いモデルとなっています。
そして、2001年の販売終了後は、排気量を拡大したヤマハ「TW225」へとモデルチェンジが実施されました。
TW200の外観には、極太のタイヤとスリムな車体を組み合わせた個性的な造形が採用されています。
街中での走行性能のよさから、ヤングユーザー層から絶大な支持を獲得したのです。
その結果、1998年から2000年までの3年連続で、国内軽二輪クラスのベストセラーに輝くという記録を残しました。
また、前後の足回りに採用された極太のタイヤは、このモデルを象徴する最大の特徴です。
フロントタイヤには130/80-18というワイドサイズが装着されていました。
一方で、リアタイヤには180/80-14という、非常に幅の広いビッグサイズが採用されていました。
このリアタイヤの幅は、同じヤマハの大型モデルである「V-Max」のものよりさらに幅広い設定でした。
さらにパワートレインには、排気量196ccの空冷単気筒エンジンを搭載していました。2001年に発売された最終モデルのスペックは、最高出力16psを発揮したといいます。
2001年を最後に販売終了しましたが、2001年最終モデルの当時の販売価格は、32万9000円という設定でした。
このような特徴のあるTW200は、1990年代の若者から熱烈に支持され、カスタム車両としても高い関心を集めました。
「ティーダブ」という愛称を持ち、ファッションやバイクに関心を持つ若年層の共通語として定着していました。
また、お洒落にTW200を楽しむユーザーは、「ティーダバー」という呼称で親しまれていた歴史があり、日本のバイク市場の歴史に大きな影響を与えた一台でした。
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