世界中の“道なき道”を仕事にしてきた名車! 昭和が生んだ“働くクルマ”43年前のトヨタ「ランクルFJ 45」がオークションで落札 レストアで蘇った希少な1台とは
タフネスを象徴する「ランドクルーザーFJ45」とは
アメリカのオークション「Bring a Trailer」で、1983年式トヨタ「ランドクルーザーFJ45 ピックアップ」が出品され、落札されました。
どのような個体だったのでしょうか。
ランドクルーザーは、1951年に初代モデルが登場して以来、世界中の過酷な地で使われ続けてきた本格クロスカントリー車です。
その起源は、戦後の日本における多目的四輪駆動車の開発要請にあり、米軍向けジープの代替として誕生しました。以来、その優れた走破性と耐久性を武器に、農業用や鉱山用、軍用、そして冒険旅行用のクルマとして各国で支持を集めてきました。
なかでもFJ40系は、1960年代から80年代にかけて展開されたシリーズで、丸型ヘッドライトを配したレトロな顔立ちと、無骨で直線的なフォルムが特徴です。
頑丈なラダーフレームシャシとリーフスプリング式の足回り、パートタイム4WDシステムという組み合わせが基本構造で、いかなる地形にも立ち向かえる信頼性を備えていました。
そして、その派生モデルである「FJ45」は、ホイールベースを延長し、ピックアップトラック仕様として設計されたロングボディのバリエーションです。
キャビン後方に広い荷台を備えたレイアウトは、工事現場や山岳地帯、未舗装路での資材輸送を想定した実用志向の設計となっており、「働くクルマ」としての性格が色濃く表れています。
視覚的には、シンプルで力強いラインと、飾り気のない鉄の塊のような存在感が印象的です。現代のSUVに多い都市型志向とは異なり、FJ45には「使うための道具」としての機能美があります。

その一方で、丸目ライトやスチールバンパーといったクラシカルな要素も残されており、オフロード愛好家や旧車ファンからは「もっともランドクルーザーらしいモデル」と評価されることもあります。
当時のFJ45には、直列6気筒の「2F型」ガソリンエンジン(4.2リッター)が搭載され、最高出力は約135馬力とされていました。
組み合わされるのは4速マニュアルミッションで、トランスファーによって副変速も備わります。舗装路を快走するような性格ではありませんが、低速域での粘り強いトルクと確かなトラクション性能により、悪路でこそ真価を発揮するパワーユニットでした。
世界中のユーザーがこのモデルに信頼を寄せていた背景には、整備性の高さや、過酷な条件下でも致命的なトラブルを起こしにくい堅牢性があります。ランドクルーザーFJ45は、派手さとは無縁ながら、まさに「道なき道を行くための一台」として評価されてきました。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
いま必要なポタ電は“ちょうどよさ”にあり! Jackeryの最新型ポタ電「1500 New」を写真家はどう使った?【PR】