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伝説のF1選手、Mシューマッハが初勝利した34年前の「ベネトンフォード」がオークション登場 日本企業のロゴも多く入った人気絶頂の頃の「B192」の価値とは

F1界にシューマッハ時代の始まりを告げたマシン

 ヨーロッパでオンライン開催される「ブロードアロー」のオークションに、1992年型「ベネトン B192」というF1マシンが出品されました。

 どんなクルマなのでしょうか。

 F1好きの人なら「ベネトン フォーミュラ」というレーシングチームを覚えているでしょう。

 1986年から2001年にかけてF1グランプリに参戦していたチームで、2001年にルノーに買収されてF1シーンから姿を消しました。

 今回の出品車は、1992年シーズンのF1グランプリを戦ったマシンそのものです。

 これを操ったのは、誰もが知っているレーシングドライバー、あのミハエル・シューマッハでした。

 1992年シーズン、ベネトン フォーミュラは第4戦のスペインGPでニューマシンのB192を登場させました。

 今回出品されたシャシナンバー「05」は、第7戦のカナダGPでデビューし、シューマッハは予選で5位、決勝では2位を獲得しました。

オンラインオークションに出品される予定の1992年式「ベネトンB192」(c)BROAD ARROW Auctions
オンラインオークションに出品される予定の1992年式「ベネトンB192」(c)BROAD ARROW Auctions

 このマシンはその後も何戦かのF1グランプリを出走し、8月30日にスパ・フランコルシャンで開催された第12戦のベルギーGPで、シューマッハは初のF1グランプリ優勝を成し遂げました。

 その後の彼の活躍は、誰もが知るところでしょう。

 そしてこのベネトン B192-05は、1993年シーズンの初めまでF1グランプリに出走しました。

 ベネトン フォーミュラがルノーに買収された後も、このシューマッハが初勝利を挙げたベネトン B192-05は英国のエンストーンにあるルノーF1チームの本社に保存されていました。

 2015年までは同社のクラシック部門コレクションとなっていましたが、その後、1990年代から2000年代のF1マシン運用を専門とするLRSフォーミュラ社に、他の2台のベネトン シャシとともに売却されました。

 このベネトン B192-05はLRSの管理下でシャシのオーバーホールとエンジンやギアボックスのリビルトが行われ、完全な稼働状態に復元されました。

 2016年には、今回の出品者である、現代のF1マシンを操る著名なレーシングドライバーが取得しました。

 このマシンは、F1グランプリ91勝、ポールポジション68回、表彰台(3位以上)155回、そしてファステストラップ77回という、シューマッハの輝かしいキャリアの礎となったのです。

 そしてこのマシンは、ベネトンの「進化による卓越性」という哲学を結晶させたもので、その結果1994・95年にはシューマッハはベネトンのF1マシンで世界チャンピオンを獲得したのです。

 このベネトン B192-05は、いままで公の場で売買されたことはなく、現代における最も重要で象徴的なF1マシンの1台です。

シューマッハ時代の始まりを告げた、ベネトン B192-05。

 これを手に入れることは、単なるマシンだけでなく、F1グランプリの新たな時代の始まりを手にするようなものなのです。

 この1992年型のベネトンB192-05、オークションでの落札価格は850万ユーロ(1ユーロ=約183円として、約15億5550万円!)以上と予想されています。

Gallery 【画像】F1が華やかりし時代の1台! シューマッハの「ベネトンフォード」を見る(26枚)
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