快適装備より速さを選んだ“男気マシン” 31年前のホンダ「NSX-R」が米国オークションに登場 走行2.4万キロの極上個体で落札価格は新車時の5倍に!?
「赤バッジ」を掲げたホンダのピュアスポーツモデル
アメリカのオークション「Bring a Trailer」において、1995年式 ホンダ「NSX-R」 が出品され、落札されました。
NSX-Rは、1992年11月に登場しました。
このモデルは、「快適F1」をコンセプトに開発された初代「NSX」に対し、レーシングカーの理論を応用して速さを追求したピュアスポーツモデルです。
このモデル最大の特徴は、徹底した軽量化にあります。
本来軽量なアルミボディに加え、バンパービームやドアビームをアルミ化し、エンジンメンテナンスリッドをアルミメッシュに変更するなど、グラム単位での重量削減が行われました。
さらに、遮音材や制振材、オートエアコン、オーディオといった快適装備に加え、パワーステアリングまでもが排除されたことで、ベースモデルに対し約120kgもの軽量化が実現されています。
そして、搭載されるエンジンは、3リッターV型6気筒VTEC「C30A型」です。
スペック上の最高出力こそ280馬力でベースモデルと同じですが、その内部にはレーシングエンジンと同様の精密なチューニングが施されています。
クランクシャフトのバランス精度を向上させ、ピストンやコンロッドの重量精度を合わせることで、高回転域でのスムーズで鋭い吹け上がりを実現しました。
また、トランスミッションは5速マニュアルで、ファイナルギアレシオを4.062から4.235へと低く設定することで、加速性能を向上させています。
くわえて足回りについても、ドイツのニュルブルクリンクなどでのテスト走行を経て専用チューニングが施されました。

スプリングやダンパーの強化だけでなく、サスペンションブッシュのバネレートアップやアライメントの見直しが行われ、サーキット走行を視野に入れたセッティングとなっています。
ボディカラーには、1965年のホンダF1初優勝マシンを彷彿とさせる「チャンピオンシップ・ホワイト」が専用色として設定されました。
フロントノーズには赤色のホンダエンブレム、通称「赤バッジ」が装着され、これがホンダのレーシングスピリットを象徴する証となっています。
1992年から1995年までの約3年間で生産された台数は483台といわれており、その希少性から現在でも世界中のコレクターが注目するモデルです。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】