大阪と世界遺産の高野山を結ぶ南海特急「こうや」はどうして車両が短い!? 人気の“レトロ特急”が「じつは高性能過ぎる」理由とは
実際に乗ってみるとどう? 4月に登場する新観光列車「グラン天空」とは
実際に特急「こうや」30000系に乗ってみました。

登場から40年以上経っていることもあり、デザインは昭和の雰囲気を漂わせます。角目ヘッドライトや直線的なボディラインは、なにかハイソカーブームのときに圧倒的な人気を誇った「マークII三兄弟(マークII、チェイサー、クレスタ)」なんかと共通するものを感じます。
デッキにあるプレートを見ると、この車両は昭和58年製(1983年製)とのこと。ちょうど5代目マークII三兄弟が登場した時期(1984年)と時代が被って、古い「のりもの好き」としてはなんか楽しくなってきます。
特急こうやの座席シートは何度も新しくされているようで、きれいな状態を保っています。窓も大きく、大阪市街の都会から山へ向かう景色の移り変わりを楽しめます。また先頭の1号車に座席を予約したので、ちょっと背を伸ばせば前面の展望も心躍らせます。
乗客には欧米系の外国人も多く、高野山という世界遺産の人気ぶりがわかります。春休みシーズンでしたが、平日だったこともあり日本人の姿は少なめに感じました。
難波駅を出発しておよそ50分、橋本駅に到着。ここから山岳地帯に入っていきます。
列車はキーキーという金属音を立てながら、曲率の小さいカーブを曲がり、上っていきます。勾配のキツさは座席に座っているだけでもわかるほど。特急という言葉でイメージするスピード感ではありませんが、単線のため途中駅で普通列車を待たせている姿は、なんか優越感に浸ることができます。
そんな山岳路線を35分ほどかけて、極楽橋駅に到着しました。そこから高野山ケーブルに乗り高野山駅で降り、その後はバスで金剛峯寺など多くの寺院が並ぶ高野山内に向かいます。南海では、主要駅から高野山駅までの電車奥行く乗車券、それに高野山内のバス2日間フリー乗車券がセットになったお得な「高野山・世界遺産きっぷ」も販売しているので、それを使うと便利にオトクに観光することができます。
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この高野線には、まもなく新しい観光列車が登場します。それは「GRAN天空(グランてんくう)」で、2026年4月24日から運行を開始、4月1日10時から特急券が販売されます。

グラン天空は、特急こうやと同じく難波と極楽橋をおよそ1時間半で結ぶ観光列車で、毎週水曜と第2・第4木曜日を除いて毎日運行、1日2往復走ります。
座席のタイプはリラックスシートとワイドビューシートのほか、一緒に食事も楽しめるグランシート/グランシートプラスというソファー席までも用意します。特急料金はすでに発表されており、なんばから極楽橋は大人1700円です。
また食事+フリードリンク付きのグランシートは、モーニング・アフタヌーンティー付きのグラン天空1・4号が大人1名1万1230円、グランシートプラスが1万1980円、ランチ付きのグラン天空2・3号のグランシートは1万3430円、グランシートプラスが1万4180円となっています。またワンドリンク付きの場合はグランシートが大人1名5510円、グランシートプラスは6260円です。
難波駅では、グラン天空のためだけにしつらえた「0番のりば」を用意、旅の始まりを演出するといいます。
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