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どこを切り取っても絵になるレトロ感がたまらない! “歩くだけで癒される”風情ある街並みが魅力の春休みに行きたい「温泉地」3選

日本最古といわれる歴史を持つ道後温泉と大正期の面影を残す銀山温泉

 日本国内には数多くの温泉地が点在していますが、その中でも特定の時代背景や文化を色濃く残す場所は限られています。

 今回は、お湯に浸かって疲れを癒やすだけでなく、歴史的な建造物や情緒あふれる通りを歩くことで、その土地の歩みを感じることができる3つの温泉地を取り上げます。

●愛媛県「道後温泉」

 まず1か所目は、愛媛県松山市にある道後温泉です。

愛媛県「道後温泉」
愛媛県「道後温泉」

 道後温泉は日本最古といわれる温泉のひとつであり、古くから多くの人々に利用されてきました。

 この地には白鷺が傷を癒やしたという伝説や、聖徳太子が来浴したという伝承が残っており、古事記や万葉集の時代からその名が知られています。

 また、江戸時代には松山藩主であった松平定行公が温泉施設の充実に着手し、浴槽を身分や性別ごとに分けるなど、温泉経営の基盤を整えたと記録されています。

 道後温泉のお湯はアルカリ性単純泉で、全国的にも珍しい無加温・無加水の源泉かけ流しを実現しています。

 そして、この温泉地の中心的な存在となっているのが、道後温泉本館です。

 明治27年に改築されたこの建物は、周囲の街並みとともに明治・大正期の雰囲気を現在に伝えています。

 さらに、本館の屋上には振鷺閣と呼ばれる和風建築があり、そこにある刻太鼓は1日3回打ち鳴らされ、湯の町ならではの音風景を作り出しています。

 そんな本館を中心に、明治や大正の浪漫を感じながら周辺の町並みを歩くことができ、南にある小高い山の「空の散歩道」からは道後湯之町を一望することが可能です。

●山形県「銀山温泉」

 続いて2か所目は、山形県尾花沢市に位置する銀山温泉です。

山形県「銀山温泉」
山形県「銀山温泉」

 銀山温泉は、かつて江戸時代初期に大銀山として栄えた延沢銀山の名称に由来する温泉地です。

 銀山温泉の泉質は含食塩硫化水素泉で湯冷めしにくい特性があり、古くから湯治場として利用されてきた歴史があります。

 この地の景観の最大の特徴は、銀山川の両岸に沿って立ち並ぶ、大正末期から昭和初期に建てられた洋風木造多層の旅館群にあります。

 これらの建物は、当時の建築技術と西洋の意匠が融合した独特の構造を持っており、保存条例によってその歴史的な外観が厳格に守られています。

 夕暮れ時になると、街路に設置されたガス灯に明かりが灯り、ノスタルジックで幻想的な光景が広がります。

 特に冬の季節には、降り積もる白い雪とガス灯の暖かな光がコントラストを描き、日本を代表する冬の温泉風景として広く認知されています。

 温泉街の奥には、落差22メートルを誇る「白銀の滝」があり、その周辺にはかつての銀採掘に関連した「銀鉱洞」などの史跡が点在しています。

 散策路を歩くことで、温泉地として発展する前の鉱山町としての歴史に触れることも可能です。

 川のせせらぎを聞きながら、伝統的な建築美を眺めて歩く時間は、現代の喧騒を離れた貴重な体験となります。

Next最後は、1300年以上の古い歴史を持つ長野の名湯
Gallery 【画像】人生で一度は行きたいよね! 3選で紹介した温泉地を写真で見る(21枚)
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