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25年もの間 一人のオーナーが愛し続けた「赤いフェラーリ」を発見 生産わずか448台 走行わずか7188キロの極上「550バルケッタ」の価値とは

2000年のパリ・モーターショーで初公開された限定モデル

 2026年4月にモナコで開催予定のRMサザビーズ主催のオークションに、2001年式フェラーリ「550バルケッタ」が出品される予定です。

 どんなクルマなのでしょうか。

 1996年、フェラーリはV型12気筒モデルの刷新と伝統への回帰を目的に「550マラネロ」を発表しました。

 同社にとってフロントエンジン・2シーターのV12クーペは、かつての名車「デイトナ」以来となる存在であり、その後継モデルとして大きな注目と評価を集めました。

 グランドツーリングが再び人気を高める中、優れた走行性能に加え、広いトランクスペースやリアのラゲッジシェルフを備えた550マラネロは、週末のドライブ旅行にも十分対応できる実用性を兼ね備えていました。

 その成功を受けて誕生したのが、限定モデル「550バルケッタ ピニンファリーナ」です。ピニンファリーナがデザインを手がけ、2000年のパリ・モーターショーで初公開されました。

 このモデルは簡易的なソフトトップを備えるのみのオープン仕様で、より傾斜の強いフロントウインドウや専用の2ピースホイール、レーシングシート、再設計されたリアデッキなどを採用しています。さらにラゲッジスペースはクーペ以上の容量を確保しており、実用性にも配慮されています。

 生産台数はわずか448台に限られており、現在では希少なコレクターズアイテムとなっています。

オークションに出品予定の2001年式フェラーリ「550バルケッタ」Federico Cecchio(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品予定の2001年式フェラーリ「550バルケッタ」Federico Cecchio(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 本稿で紹介する個体は、そのうちの「011」となる1台です。記録によれば、2000年12月21日にミラノのフェラーリ正規ディーラーであるロッソコルサで注文され、ロッソ・コルサのボディにネロのカーペットとレザー内装を組み合わせた仕様で仕立てられました。車両は2001年4月にマラネロ工場で完成し、その後は現在に至るまで同じオーナーのもとで大切に保管されています。

 付属書類としては、フェラーリが発行した原産証明書やイタリア自動車クラブの認証書に加え、近年の整備記録も揃っています。2019年以降の請求書には、タイミングベルト交換を含む整備が記録されており、2025年にも正規ディーラーにて点検とメンテナンスが実施されています。

 走行距離は約7188kmと非常に少なく、コンディションの良さがうかがえます。

 この2001年式フェラーリ「550バルケッタ」、落札予想価格は40ユーロから45万ユーロ(1ユーロ=186.7円換算で、日本円で約7470万円から8400万円)とされています。

Gallery 【画像】超カッコいい! 25年前の限定車フェラーリ「550バルケッタ」を写真で見る(25枚)
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