「スペックで語るバイクではない」と開発者が断言!! ヤマハの新ネイキッド「XSR155」は高速道路対応で行動範囲が激変! つくり込まれた“数値を超えた満足感”とは
扱いやすいサイズのまま排気量拡大でパワーアップ
ヤマハの「XSR」シリーズは、レトロなルックスと現代的な走行性能とを融和した“ネオレトロ”と呼ばれるネイキッドバイク。誕生から10周年を迎える2026年、そんな同シリーズに新モデルが登場しました。
それが新型「XSR155 ABS」。既存モデルである「XSR125」と基本構成を共有しつつ155ccのエンジンを搭載しており、高速道路も走れるというメリットを持ちます。
排気量アップに伴い、最高出力は「XSR125」の15psから19psへと向上。それでいて車重は137kgと変わっていないため、パワーアップのメリットだけを享受できそうです。
気になる価格(消費税込、以下同)は53万9000円。「XSR125」が50万6000円であることを考えれば、価格アップは最小限に抑えられています。年間の計画販売台数は4000台で、これはヤマハの“軽二輪”クラスでは最も多い数値。同社がこのモデルにかける期待の大きさがうかがえます。
商品企画を担当した小玉歩さんは、そんな「XSR155」に込めた思いを次のように話します。
「『XSR125』の扱いやすいサイズ感はそのままに、余裕のある排気量とすることで通勤でもツーリングでも“自分の行きたい場所に行ける”バイクを目指しました。無理をしなくていい余裕のある走りと、どんなファッションにも合わせやすいシンプルなデザインを両立しています」

155ccの水冷単気筒エンジンには可変バルブシステム(VVA)が採用されており、どの回転域からでもアクセル操作でイメージどおりに加速できるのが魅力です。
筆者(増谷茂樹)は過去、「XSR125」と155ccエンジンを搭載した「YZF-R15」に試乗したことがあり、実は「『XSR125』の車体に155ccエンジンに組み合わせると相性がいいのでは?」と感じていたことから、今回の「XSR155」の日本導入は素直に歓迎できます。
●若いライダーからベテランまで満足できる完成度
発表会の会場で目の当たりにした「XSR155」の実車は、品質の高さを伝える出来栄え。倒立タイプのフロントフォークに美しい造形のホイールを組み合わせた足まわりから、高品質な塗装が施された外装、さらにタックロールタイプのシートまで、250ccクラスのバイクの横に置いても見劣りすることがありません。
カラーリングは3色用意されていますが、発表会会場で注目を集めていたのは“ブラックメタリック12”というネーミングを持つブラック。かつての名車「RZ250」のカラーリングをオマージュしたもので、この配色にグッと来るバイクファンも多いことでしょう。
カラーリングを担当したデザイナーの溝越万莉さんによると、
「単に過去のモデルをオマージュしただけではなく、シンプルながら存在感のあるカラーとして採用しました」
とのこと。若い世代のライダーを意識したモデルですが、なつかしさを感じさせるこの色が採用されたことは興味深いところです。
また発表会の会場には、HAPPY OUTSIDE BEAMSとコラボしたカスタムモデルも展示されていました。
サイドバッグやリアボックスに加えて、ライトガードやハンドガードなどを装備した車体は“最高にクールな外遊びの相棒”というコンセプトを体現したもの。こんなバイクでキャンプツーリングに出かけたいと感じるライダーも多そうです。
ヤマハによると、コロナ禍で増加した二輪免許の取得者はやや減少傾向にあるものの、若い世代に限ると取得者数は減っておらず、取得率はむしろ増加傾向なのだとか。気軽に乗れて行動範囲を広げてくれる「XSR155」のようなモデルは、そうした層にピッタリのモデルといえそうです。
一方で、ベテランライダーが乗っても楽しめる優れた走行性能と、所有感を満足させてくれる品質の高さも両立。エンジン開発を担当した藤井勇輔さんは、
「スペックで語るバイクではありません」
と話していましたが、まさに数値を超えた魅力を感じさせるバイクといえそうです。
●製品仕様
・価格(消費税込):53万9000円
・カラー:グリーニッシュグレーメタリック2(グリーン)、ライトブルーイッシュグレーメタリック9(シルバー)、ブラックメタリック12(ブラック)
・車両サイズ:全長2005×全幅805×全高1075mm
・ホイールベース:1325mm
・シート高:810mm
・車両重量:137kg
・エンジン:水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ
・総排気量:155cc
・最高出力:19ps(14kW)/1万rpm
・最大トルク:14Nm/7500rpm
・燃料タンク容量:10リットル
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