いまはSUV中心のラインナップでも ちょっと前まではミニバンがあった! 惜しくも消えた「マツダの3列シートミニバン」3選
初代は後輪駆動を採用していた「MPV」
「CX-5」や「CX-60」など、いまやSUVの豊富なラインナップを展開しているマツダ。
SUV以外では、「マツダ2」や「マツダ3」といったコンパクトカー、そしてロードスターや軽自動車(これはスズキのOEM供給車)もラインナップしていますが、現在のところミニバンは設定されていません。
それでも、以前にはコンパクト ミニバンやラージサイズ ミニバンも生産していました。
今回は、そんな「消えたマツダのミニバン」3選を紹介しましょう。
●「MPV」:“走れるミニバン”を謳い文句にした
マツダが最初に世に送り出したミニバンは、1988年に発表された「MPV」でした。

MPVとは「マルチパーパス ビークル(多目的自動車)」の略で、いまも海外ではミニバンやハイトワゴンなどをこう呼ぶところもあります。
初代のMPVは北米市場向けに開発され、日本では1990年に発売されました。
当時のフラッグシップセダン「ルーチェ」のプラットフォームをベースにしていたので、駆動方式はFRでした(のちに4WDも追加)。
ミニバンとしては長めのボンネットで、スタイルも北米市場を意識したのか日本車離れしていました。
エンジンは、3リッターV6がメインで、のちに2.5リッター直4のガソリンやディーゼルも搭載されました。
全長は4.5m前後(マイチェンなどでサイズが微妙に異なる)でしたが、北米市場向けだったので全幅は1.8mを超え、当時の日本車としてはけっこうワイドでした。
初代MPVは比較的ロングセラーでしたが、1999年に2代目にフルモデルチェンジされました。
駆動方式はFFとなり、当時のマツダはフォードと資本提携していた関係で、フォード製のエンジンも搭載しました。
顔つきは当時のマツダ車と共通で、初代のリアサイドドアはスイングドアでしたが、2代目ではスライドドアとなり、ミニバンらしくなりました。
サイズも全幅こそあまり変わりませんが、全長や全高、ホイールベースもアップされ、居住性も向上しました。
マツダならではのハンドリングの良さやエンジン性能も良く、走れるミニバンとして人気を集めました。

2006年、MPVは3代目にフルモデルチェンジされました。
走れるミニバンというコンセプトは継承されましたが、サイズはさらにアップされました。
ですが、ミニバンとしての室内に広さや使い勝手の高さはライバルに劣るところもあり、2代目ほどの人気は得られませんでした。
2016年に3代目MPVは販売を終了し、後継モデルは作られませんでした。
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