「正直、歩きにくそう…」で避けていました。レザーサンダルの常識を覆したコール ハーンの一足
夏の足元に、ちょうどいいものがなかった
今日は人と会う予定がある。少しは、きちんとしたい。そう決めて玄関に立ったところで、足が止まりました。
「あれ? 履いていく靴ないかも…」
この暑さには革靴もスニーカーも重すぎる。とはいえスポーツサンダルは、ラフすぎる。そこで、レザーサンダル。
ただ、歩き疲れがネック。歩きやすさをとって気の抜けた服装で妥協するか、見た目を重視して履き心地に目を瞑るか。
近年の夏の悩みどころでした。けど、今年、その悩みから解放されたんです。

人通りの多い坂道から、一本裏へ。石畳の路地に入ると、そこは昔ながらの街並みが残る神楽坂。少しだけ背筋が伸びる、上品な大人の街。サンダルで訪れるには気後れする場所です。
かといって、この暑さで革靴を履く気にもなれません。涼しさを選べば足元が浮き、きちんとさを選べば汗をかく。夏の足元には、ちょうどいいものがありませんでした。
そんななか、この日履いたのはCole Haan(コール ハーン)の「グランド ネオクラシック クロスストラップ サンダル」(税込:2万4200円)。
甲の上でレザーストラップが交差するだけの、ミニマルなつくり。素足なのに品があり、趣のある街にもすんなり馴染みます。人とすれ違っても、足元が気になりません。
しかも驚いたのは、見た目より履き心地のほう。
「レザーサンダルは歩きにくい」が、覆った
履き心地にこだわりのあるコール ハーン。とはいえ、ここまで期待はしていませんでした。
搭載されているのは、独自のクッションシステム「FlexCraft」。足を入れた瞬間から、感触が違います。ふわふわと沈み込むのではなく、芯のある弾力。
ソールに厚みがあるぶん、地面の硬さも伝わってきません。土踏まずにあたる部分はなだらかに盛り上がっていて、足裏の曲線にぴたりと沿います。だから歩いても足がインソールの上で泳がず、靴擦れもしにくくなっています。
坂道を上り、路地を抜け、店から店へ。神楽坂は歩数の稼げる街ですが、履き替えたくなる瞬間は最後まで訪れませんでした。

素足に、本物の革という贅沢
歩きやすさの次に感じたのは、その佇まい。
アッパーに使われているのは本革です。合皮だとどうしてもテカテカと安っぽく光りますが、こちらは洗練された艶。あくまでさりげない光沢感が、ストラップの曲線に乗ります。ブラック一色で装飾もなし。
ミニマルであるほど、素材の質だけが際立つというわけです。

正直なところ、素足が見えるとどうしても野暮ったく映ります。だからサンダルはカジュアルに見えてしまう。それでも上品にまとまるのが、本物の革の力です。
ちなみに、この日はグレーのスラックスを選びました。オールブラックも悪くありませんが、夏には重たい。
コンクリートのようなグレーなら、色味に軽さが出て都会的な印象になります。トップスもグレーで揃えてワントーンに。
色の統一感が上がるほどフォーマル度も増すので、足元だけを黒で締めても、全体がすっきりまとまります。
快適性が優先される時代です。スニーカーやスポーツサンダル、リカバリーサンダルが根づき、一度覚えた楽さはなかなか手放せません。
せめて黒を選び、上品に見えるものを探す。ここ数年、足元の上品さという点では妥協してきました。
そんな折に出会ったのが、この一足です。人と会う日に履けて、一日歩いても疲れない。大人の男性が履くレザーサンダルの最適解が、ここにありました。
製品仕様
コール ハーン「グランド ネオクラシック クロスストラップ サンダル mens」
・価格(消費税込):2万4200円
・カラー:ブラック/ブラック、CHウッドベリー/ダークナチュラル
・素材:牛革(アッパー)、ファブリック(ライニング)、ラバー(アウトソール)
・テクノロジー:FLEXCRAFT COMFORT TECHNOLOGY(クッションシステム)
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