VAGUE(ヴァーグ)

ドイツ&スイス産の“天然石ダイヤル”が刻む優美な刻――クロノスイス「スモールセコンド」に託された悠久への思いとは

センター2針+スモールセコンドのシンプルなスタイルにクラシカルな意匠をあしらって

 1983年にドイツ・ミュンヘンにて設立、クォーツが席巻する時代の趨勢に抗うかのように、レギュレーター式ダイヤルやスケルトンクロノグラフなど、機械式ならではの愉しみを大胆な再解釈の下で展開してきたクロノスイス。

 現在はスイス・ルツェルンを拠点に、伝統技法とモダンなスタイルを独自の審美性の下で融合させたユニークなタイムピースを世に送り出しています。

 高度な技術と時間を必要とする緻密なものづくりゆえに、年間に出荷される時計の数はわずか1500本。超絶技巧を尽くしたアヴァンギャルドな造形が目を惹くブランドですが、今回ご紹介する「スモールセコンド」は、どちらかといえば控えめな佇まいの中に、豊かな時間の流れを感じさせるエレガントなタイムピース。

 ダイヤルは中央に時・分表示を配したオーソドックスな構成ですが、9時位置におかれたスモールセコンドの精密なギョーシェ彫りには目を見張るばかり。

 また外装に目を向ければ、ケース側面に施されたコインエッジ状の装飾や流麗なシルエットのオニオン型クラウンなど、ディテールの随所にクロノスイスらしい美学が貫かれています。

「クロノスイス スモールセコンド」左より サーペンティン(品番:CH-8022R.2-STSE、429万円 消費税込)、ジャスパー(品番:CH-8023.2-STLS・297万円 同)
「クロノスイス スモールセコンド」左より サーペンティン(品番:CH-8022R.2-STSE、429万円 消費税込)、ジャスパー(品番:CH-8023.2-STLS・297万円 同)

ジャスパーとサーペンティン。ブランドの歴史にオマージュを捧げたふたつの天然石

 さらに注目したいのが、ダイヤルにあしらわれている天然石素材です。

「スモールセコンド ジャスパー」ではブランド創業の地ドイツにちなみ、“宝石の街”として知られるイーダル=オーバーシュタインで採掘されたジャスパー(碧玉)をダイヤルに採用。

 ベージュやブラウン、アイボリーが複雑に絡み合った美しい模様を特徴とするジャスパーは、古くは聖書にも登場するなど聖なる石として重用されてきました。

 また「スモールセコンド サーペンティン」では、現在ブランドが拠点をおくスイス・ルツェルンにちなみ、同国ヴァレー州近郊で採取されたグリーンのサーペンティンを使用。

 緑色の地に蛇のような模様の入ったこの石も、古来より災いを遠ざける魔除けとして重宝されてきました。

 さまざまな結晶が入り混じった神秘的なダイヤルを、本作ではステンレススチールと18Kレッドゴールドのバイカラーケースが引き立てています。

ベゼルやリューズは18Kレッドゴールド、またスモールセコンドにも5Nゴールドのめっきを施す。あたたかみのある色調はダイヤルのグリーンとも好相性だ
ベゼルやリューズは18Kレッドゴールド、またスモールセコンドにも5Nゴールドのめっきを施す。あたたかみのある色調はダイヤルのグリーンとも好相性だ

 ケースサイズはいずれも40mm径・11.5mm厚で、心臓部には自社開発の自動巻きキャリバーC.6000を搭載。約55時間のパワーリザーブを備えるほか、タングステン製ローターやルテニウムメッキ、放射状のコート・ド・ジュネーブ装飾など仕上げの美しさも心をとらえます。

 ドレスアップしたスタイルから旅のワンシーンまで、静かなこだわりを示したい場面に似合う本作は、それぞれ世界限定50本の希少なタイムピース。シンプルなフォーマットだからこそ、素材と仕上げの魅力が際立つ名品です。

製品仕様
「クロノスイス スモールセコンド サーペンティン/ジャスパー」
・品番・価格(消費税込):CH-8022R.2-STSE・429万円(サーペンティン)、CH-8023.2-STLS・297万円(ジャスパー)
・ケースサイズ:40mm径・11.5mm厚
・ケース:ステンレススチール+18Kレッドゴールド(サーペンティン)、ステンレススチール(ジャスパー)
・ダイヤル:天然サーペンティン(蛇紋石)または天然ジャスパー(碧玉)、9時位置のスモールセコンドにハンドギョーシェ
・ムーブメント:機械式 自動巻きキャリバーC.6000(時・分表示、スモールセコンド、28,800振動/時)
・駆動時間:パワーリザーブ約55時間
・防水性能:3気圧防水
・販売数量:世界限定各50本
・発売予定:2026年10月(サーペンティン)、同8月(ジャスパー)

Gallery 【画像】美しき天然石ダイヤルの輝きを画像で見る(41枚)
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