秋の絶景に潜む罠!? 紅葉ツーリングで絶対に油断できない「落ち葉」の恐怖とは? なぜ雨や油なみに“滑りやすい”のか…
なぜ落ち葉はここまで滑りやすいのか?その理由を考える
では、なぜ落ち葉はこれほどまでにタイヤのグリップを奪ってしまうのでしょうか。
その理由のひとつは、落ち葉の表面構造にあります。
多くの木の葉には、水分の蒸発を防ぐためのワックス状の層(クチクラ層)が存在しており、これが濡れた路面と組み合わさることで、非常に滑らかな膜のような状態を作り出します。
つまり、落ち葉そのものが一種の「潤滑剤」のような役割を果たしてしまうというわけです。
くわえて、落ち葉が層になって積み重なっている場所では、上の葉と下の葉の間でもズレが生じやすく、タイヤが路面に届く前に葉自体が滑ってしまうという現象も起こります。
簡単に言えば、路面とタイヤの間に「滑りやすいクッション」が挟まっているような状態になっているということです。
一方、乾燥した落ち葉であれば、湿った落ち葉ほどの危険性はないと考えられがちですが、これも油断は禁物です。
乾いた落ち葉であっても、大量に積もっている場所ではタイヤの接地感が大きく変化し、とくにブレーキング時やコーナリング時に唐突な挙動変化を引き起こすことがあります。

また、日陰になりやすい林間の道では、朝晩の気温差によって路面や落ち葉が凍結・結露しているケースもあり、これもスリップの原因のひとつと考えられます。
逆に言えば、落ち葉が少ない直線区間であっても、木陰や日陰といった条件がそろえば、同様のリスクが潜んでいるということです。
対策としては、落ち葉が積もっているエリアではできるだけ速度を落とし、急なブレーキやアクセル操作、大きな車体の傾けすぎを避けることが基本になります。
くわえて、轍やタイヤ痕が見える部分を選んで走行することで、落ち葉の層が薄い、比較的グリップの残った路面を通過しやすくなるとも言われています。
紅葉ツーリングでは景色に目を奪われがちですが、路面状況への注意を怠らないことが、安全に走り切るための重要なポイントになることは間違いありません。
※ ※ ※
紅葉シーズンのツーリングでは、落ち葉だけでなく、朝晩の気温低下による路面凍結や、日没時間が早まることによる視界の悪化にも注意が必要です。
防寒対策を含めた装備の見直しとあわせて、こうした季節特有のリスクにも目を向けておくことで、より安全に秋のツーリングを楽しめるといえそうです。
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