食欲の秋はやっぱり新米でしょ! 王道の甘みから至高のもっちり感まで“個性が光る”最旬「ブランド米」3選
続いては青森県と北海道のブランド米
●青森県「青天の霹靂」
次に取り上げるのは、青森県で誕生した「青天の霹靂(せいてんのへきれき)」です。
青森県は稲の生育期間中の日照時間が東北地方で最も長く、十分な日差しを受けて稲が成長する環境にあります。

同時に冷涼な気候であることから病害虫の発生が抑えられ、農薬の使用を減らすことが可能となっています。
青天の霹靂は、このような自然環境のなかで、土壌の健康状態を保ちながら肥料成分を細かく管理し、品質基準を満たした生産者によってのみ栽培されています。
また、タンパク質の含有率を一定基準以下に制限することで、米が硬くなるのを防ぎ、食味の低下を防ぐ取り組みが行われています。
青天の霹靂は、粒がやや大きめでしっかりとした形状が特徴的です。
炊き上がりはやわらかな白色で適度なツヤがあり、長時間保温しても米粒がつぶれにくい適度な硬さが保たれます。
口に含むと、粘りとキレのバランスが良く、食べ応えがありながらも重さを感じさせない食感があります。
さっぱりとした口当たりと後を引く自然な甘みが特徴で、海産物から山の幸まで幅広い食材との相性が良く、合わせるおかずを選ばない性質を持っています。
●北海道「ゆめぴりか」
最後に3つ目は、北海道の「ゆめぴりか」です。
かつては寒冷な気候から稲作に不利とされていた北海道において、長年にわたる品種改良の末に誕生したお米です。

10年以上に及ぶ期間を経て、味や収量、寒さへの強さなどを検証し、選び抜かれた品種として広く市場に流通するようになりました。
名前には、アイヌ語で美しいことを意味する言葉が含まれており、北海道独自の品種としての位置づけがなされています。
ゆめぴりかは、アミロースとタンパク質の割合が低い特性を持っています。
そのため、北海道産の米のなかでも特に粘りが強く、やわらかな食感に仕上がっています。
炊飯の際は米1合につき規定の分量よりも大さじ1から2杯程度水を減らすと、適度な食感で炊き上がるとされています。
味は甘みが際立っており、一口食べるだけで米本来の濃い風味を感じることができます。
この味を維持するために、生産者や関連機関が協力して独自の厳しい品質基準を設けており、基準をクリアしたものだけが市場に出回る仕組みが整えられています。
※ ※ ※
地域の自然環境や生産技術の発展により、現代では多様な味わいの米を日常的に選ぶことができるようになりました。
新潟の豊かな雪解け水が育むもっちりとした食感と甘み、青森の冷涼な気候から生まれるさっぱりとしたキレとバランス、そして北海道の技術が集結した強い粘りと濃い味わいなど、産地ごとに明確な個性が形成されています。
新米が店頭に並ぶこの季節は、それぞれの米が持つ味の違いを最も感じやすい時期でもあります。
その日のメニューや合わせるおかず、または好みの食感に合わせて品種を変えてみるのもひとつの楽しみ方といえます。
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