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ハーレーより国産4大ブランドよりも長い歴史! 現存する世界最古のバイクブランド「ロイヤルエンフィールド」とは

インドへの展開と生産を止めることなく続くブランドの歩み

 イギリス本国で着実な発展が遂げられていた同ブランドですが、歴史において大きな転換点となったのがインドへの展開です。

ロイヤルエンフィールド「バレット350」
ロイヤルエンフィールド「バレット350」

 1950年代初頭、独立後のインド政府は、過酷な自然環境を持つ国境地帯の警備において、信頼できるモーターサイクルを必要としていました。

 そこで過酷な任務に適した車両として選定されたのが、耐久性と悪路走破性に定評のあったバレットの排気量350ccモデルです。

 この大規模な発注を契機として、同社のモーターサイクルがイギリス本国からインド国内へと大量に輸出されることになりました。

 未舗装路や起伏の激しい山岳地帯においても故障が少なく、現場でのメンテナンスが容易な構造が高く評価されたとされています。

 この急激な需要拡大に対応するため、1955年にインドの現地企業と提携が結ばれ、合弁会社が設立されました。

 当初は輸入された部品を現地で組み立てる方式から始まりましたが、1960年代には完全な現地生産へと移行されています。

 一方で本国イギリスでは、1960年代後半から他国のメーカーが台頭し、産業全体が深刻な経営難に陥っていました。

 その結果、1970年にイギリスの主要な工場が閉鎖され、本国における生産は完全に終了するという結末を迎えています。

 しかし、イギリスでの事業が終了した後も、インドにおいては現地法人によって独自にモーターサイクルの生産が継続されていました。

 本国での生産終了という事態に直面しても生産ラインが止まることはなく、伝統的な設計が引き継がれて途切れることなく製造され続けています。

 その後、1994年にインドの自動車企業に関連部門が買収され、ブランド名が現在のロイヤルエンフィールドへと統一されました。

 この新たな体制が構築されて以降、設備の近代化や品質管理の向上が図られ、国際市場への本格的な再進出が開始されています。

 近年では排出ガス規制に対応するため、伝統的なエンジンに電子制御の燃料噴射装置が導入されるなど、技術的な改良が行われています。

 最新の技術が取り入れられながらも、創業当時からの基本構造は大切に守られており、現在も途切れることなく歴史が紡がれています。

※ ※ ※

 ロイヤルエンフィールドは、1901年の誕生から一度も生産を止めることなく独自のスタイルが継承されているモーターサイクルブランドです。

 イギリスで培われた技術がインドへと渡り、時代を超えて生産が続けられている背景には、耐久性が重視された基本構造の確かさが存在します。

 現存する最古のブランドとして、その伝統的な背景とクラシックな設計は、今後も世界のライダーから支持され続けていくと予想されます。

Gallery 【画像】クラシカルでカッコいいね!「ロイヤルエンフィールド」のバイクを見る(13枚)
Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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