半世紀以上の時を超えた極上ヴィンテージをオークションで発見! カワサキ唯一のセル付き2スト・トレール「ブッシュワッカーF3」とは いくらで落札された?
丁寧なリフレッシュが施された当時物個体の状態と取引結果
今回出品された個体は、過去の所有者によってレストア作業が施された後、2016年に現在の所有者によって取得されたものです。

外観はシルバーのベースカラーに再塗装されており、フューエルタンクやサイドカバーにはブラックとレッドのグラフィックが配されています。
ツインダウンチューブ形状のフレームはブラックに塗られており、各部のクロームパーツとのコントラストを形成しています。
足まわりにはクローム仕上げのワイヤースポークホイールが装着されています。
ホイールサイズはフロント19インチ、リア18インチであり、ブレーキシステムには前後ともにドラムブレーキが採用されています。
また、装着されているタイヤとしてフロントにはGolden Boy製、リアにはCheng Shin製のタイヤが組み合わされています。
フロントフォークにはブラックのゴム製フォークブーツが装着され、リアには調整機構を備えたクロームのツインショックが備わっています。
ハンドル周りには、クローム仕上げのクロスバー付きハンドルバーと左右のクロームミラーが装備されています。
メーターパネルには5桁表示のオドメーターが配置されており、現在の表示距離は6800マイルとなっています。
現所有者が取得してからの走行距離は約25マイルにとどまっており、基本的には動態保存に近い形で維持されてきました。
そして、搭載される169ccの2ストロークエンジンには、分離給油システムであるスーパールーブや、セル&キックの双方に対応する始動機構が備わっています。
エンジン下部のケース内にキャブレターが配置される独自の構造や、パンチング加工のヒートガードが付いたアップマフラーも装着されています。
出品に際しては、エアフィルターの交換やトランスミッションオイルの交換といった油脂類・消耗品の整備が実施されました。
車体全体の状態としては、経年変化による小傷は見られるものの、各部の仕上げや保安部品のコンディションは良好に保たれています。
なお、今回のオークションにおいては5件の入札を集め、最終的に2500ドル(約39万6000円)で落札されました。
※ ※ ※
今回落札された175 ブッシュワッカー F3は、1960年代のカワサキが北米市場に向けて製造したトレイルバイクの構造を今に伝える一台です。
外装の再塗装や一部のアフターパーツの追加が行われているものの、当時の基本的な機構が維持された状態で取引が行われました。
アメリカ国内において、こうした1960年代の日本のオートバイが現在も流通し続けている事実は、当時の車両の堅牢さと、現地における愛好家の多さを裏付けているといえそうです。
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