北米を魅了した4速手動クラッチ仕様の本格ミニバイク! 56年前のホンダ「CT70Hトレイル」がオークション登場 気になる現在の価値とは
丁寧なレストアが施されたキャンディブルーグリーンの個体
今回出品された個体は、1970年式のCT70H トレイルです。
前の所有者のもとで2024年頃にレストア作業が行われ、2025年に現在の出品者が取得し、カリフォルニア州ロサンゼルスで保管されていました。
外観デザインは、「キャンディブルーグリーン」と呼ばれる当時の純正色でフレーム全体が再塗装されています。
フレーム側面には、ブラック、ホワイト、レッドの3色で構成された新しいデカールが正確に貼付されています。
シートにはブラックのビニール表皮が張られ、右側にはクロームメッキ仕上げのグラブハンドルが装着されており、取り回しの際の利便性を高めています。
さらに、前後の泥はねを防ぐクロームメッキのハイマウントフェンダーや、スキッドプレートが一体化されたエンジンガード、公道走行に必要なトレイル用の灯火類が装備されています。
足回りについては、ポリッシュ仕上げのリムとシルバー塗装のセンター部分で構成された10インチの3ピースホイールが装着されています。
タイヤには、オフロードから舗装路まで対応するブリヂストン製の「トレイルウイング」が組み合わされています。
サスペンションシステムは、フロントに泥の侵入を防ぐラバーゲイターを備えた倒立フォークを採用し、リアにはスイングアームに取り付けられたデュアルショックを装備しています。

また、制動装置は、前後のホイールともにシンプルな構造のドラムブレーキが採用されています。
ハンドル周りには、クローム仕上げが施されたツイストロック式の折りたたみハンドルバーがトップブリッジの上部に備わっています。
ハンドルバーにはブラックのグリップ、ラバーチップが付いたブレーキおよびクラッチレバー、ツイストグリップ式のスロットル、そしてライトやホーンのスイッチ類が配置されています。
くわえて、ヘッドライトのケース上部には、日本精機製のスピードメーターが内蔵されており、時速50マイルまでの速度表示とともに、推奨シフトポイントが文字盤に刻まれています。
計器盤にある5桁のオドメーターはわずか3マイルを指し示していますが、これは一連のレストア作業が完了してからの走行距離を表しているとみられます。
そして、搭載される72ccの単気筒エンジンは、キックスターターによる始動方式を採用しており、ポリッシュ仕上げのインテークマニホールドを介してケイヒン製キャブレターが接続されています。
排気系には、脚の火傷を防ぐためのパンチング加工が施されたクロームのヒートシールド付きアップマフラーが右側に配置され、不整地走行時のロードクリアランスを確保しています。
駆動系には4速マニュアルトランスミッションが組み合わされ、ボディと同色に塗装された上部ガードを備えるドライブチェーンを介して、後輪へと動力を伝達します。
なお、今回のオークションでは28件の入札を集め、最終的に8800ドル(約139万2000円)で落札されました。
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今回出品されたCT70H トレイルは、1970年代の日本のものづくりが北米のレジャーカルチャーと融合して生まれた歴史的な小排気量モデルです。
入念なレストアによって当時の美しい姿を取り戻した個体であり、オークションにおける落札価格はビンテージミニバイクとしての価値の高さを証明しています。
半世紀以上が経過した現在でも北米市場において高い人気を維持しており、今後もコレクターズアイテムとして良好な状態の個体が注目を集めていくことになりそうです。
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