北米を魅了した4速手動クラッチ仕様の本格ミニバイク! 56年前のホンダ「CT70Hトレイル」がオークション登場 気になる現在の価値とは
レジャーバイクの先駆け、4速マニュアルを搭載したCT70H トレイル
2026年9月、アメリカのオンラインオークションサイト「Bring a Trailer」にて、1970年式のCT70H トレイルが登場しました。
CT70は、日本国内において「ダックスホンダ」の名称で親しまれたレジャーバイクの北米市場向けモデルです。
1969年にデビューしたこのモデルは、当時の北米市場で高まっていた小型で手軽に乗れるオフロードモデルへの需要に応える形で投入されました。
トレイルという名称が示す通り、自然の中でのライディングを想定して開発されています。

デザインの最大の特徴は、燃料タンクをフレーム内部に収めた鋼板プレスの「Tボーンフレーム」を採用している点にあります。
このフレーム形状と10インチの極太タイヤの組み合わせによる胴長短足のプロポーションが、犬のダックスフントを連想させるとして、日本では「ダックス」の愛称が与えられました。
当時の市場に存在した他のオートバイと比較して、極めてコンパクトな寸法を持ちながら、大人二人が乗車しても十分な剛性を確保している点が特徴です。
クルマのトランクに積載して目的地まで持ち運び、旅先でライディングを楽しむというコンセプトのもとで開発されたため、携帯性を高める工夫が施されています。
横に倒して運搬する際、キャブレターや燃料タンクから燃料やオイルが漏れにくい構造が採用されています。
さらに、工具を使用せずに専用のダイヤルを回すだけで、左右のハンドルバーを折りたたむことができる機構が備わっており、積載時の省スペース化に貢献しています。
搭載されるエンジンは、高い耐久性を持つ排気量72ccの空冷4ストローク単気筒です。
標準モデルのCT70は、クラッチ操作が不要な3速自動遠心クラッチを採用しており、初心者でも容易に運転できる仕様でした。
しかし、今回出品されたHモデルは、よりスポーツ性を求めるライダーに向けて追加されたバリエーションであり、ハンドクラッチを備えた4速マニュアルトランスミッションを搭載しています。
これにより、路面状況に応じて任意にギアを選択し、よりダイレクトな走行感覚を味わうことが可能となっています。
マニュアルクラッチを装備したCT70Hは、1970年代初頭の短い期間のみ生産されたため現存数が少なく、愛好家の間で高く評価されています。
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