やっぱ温泉好きには“硫黄泉”がたまらない! 名湯特有の「ツンとした独特な匂い」の濁り湯を100%源泉かけ流しで楽しめる「温泉地」3選
歴史ある湯治場から広大な源泉地まで、硫黄の香りに包まれる名湯の数々
日本全国には数多くの温泉地が存在しますが、そのなかでも硫黄泉は「温泉らしさ」を最も強く実感できる泉質のひとつとして知られています。
「卵が腐ったような」とも表現される独特の香りは、温泉に含まれる硫黄成分や硫化水素ガスによるものであり、その刺激の強さと効能の高さから、古くより治療や静養の場として活用されてきました。
硫黄泉は空気に触れることで白濁したり、エメラルドグリーンに変化したりする視覚的な特徴を持ち、五感を通じて温泉の恩恵を感じることが可能です。
今回は、大自然の恵みをそのままに活かした「100%源泉かけ流し」にこだわり、硫黄の香りと濁り湯を存分に堪能できる3か所の温泉地を取り上げます。
●福島県「高湯温泉」
まず紹介するのは、福島県福島市に位置する「高湯温泉」です。

高湯温泉は、慶長年間(1607年)に開湯したとされる歴史ある温泉地で、吾妻連峰の中腹、標高約750メートルの山あいに数軒の温泉宿が静かに点在しています。
この温泉地最大の誇りは、全国に先駆けて行った「源泉かけ流し宣言」にあります。すべての宿が一切の加水・加温・循環を行わない「100%源泉かけ流し」を徹底しており、ありのままの自然の恵みが今も頑なに守り続けられています。
高湯温泉のシンボルといえば、明治時代の湯小屋の姿を今に残す老舗宿・玉子湯の茅葺き屋根の湯小屋であり、古き良き湯治場の情緒を色濃く残しています。
泉質は酸性の含硫黄-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩温泉です。強い酸性と濃厚な硫黄成分が特徴の湯は、高血圧症や動脈硬化症、慢性皮膚病などに効果が期待でき、肌を健やかに整える美肌の湯としても高い人気を誇ります。

また、湧き出たばかりの源泉は無色透明ですが、空気に触れることで神秘的な青みがかった乳白色へと変化し、その美しさはファンの間で「高湯ブルー」とも称されています。
高湯温泉の源泉温度は約50度前後と、加水なしで入浴するには絶妙な温度です。熱すぎる源泉をあえて長い距離の湯樋(ゆどい)に通し、湯守の職人技によって自然に冷ますことで、極上の肌触りと濃厚な硫黄の香りを心ゆくまで体験することが可能です。
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