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カルピスの生みの親が暮らした家で“カルピス”を飲める!? 110年前の洋館「江戸東京たてもの園 武蔵野茶房」の時間

赤い屋根と白い外壁が印象的なデ・ラランデ邸
赤い屋根と白い外壁が印象的なデ・ラランデ邸

カルピスの創業者も暮らした、110年以上前の西洋式住宅

 JR中央線、武蔵小金井駅からバス約5分+徒歩約5分。広大な小金井公園の中にあるのが「江戸東京たてもの園」。歴史的・文化的価値のある建造物を移築し、文化財として保存・公開することで、未来へ継承することを目的とした野外博物館です。

 その中で、西ゾーンにある西洋式住宅が「デ・ラランデ邸」。明治時代、東京都新宿区信濃町に建てられたもので、元は平屋建ての洋館でしたが、1910(明治43)年頃、ドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデにより3階建てとして大規模に増築されたものです。

 その後、何回か所有者が変わりましたが、1956(昭和31)年から、カルピスの生みの親として知られる実業家、三島海雲がこの住宅に住んでいたことも。1999(平成11)年まで同地に建っていたのを、ここに移築・復元したものです。

 建物は、ゲオルグ・デ・ラランデが大規模に増築した頃に、室内は家族と住んでいた大正時代に復元。外壁の板張り、ウロコのような形のスレートぶきの腰折れ屋根のほか、内装の一部ではガラスや照明など、当時のものを使用しているそうです。

 「デ・ラランデ邸は創建当初から解体時まで何回か大幅の改築が加えられており、特に大きなものは明治末にデ・ラランデが平屋を3階建てに増築した時となります。現在の建物は、この時の形状がベースになっており、床や壁などは解体時まで残っていて、利用できる部分についてはそのまま使用しています」と話してくれたのは職員の安藤さん。

 その「デ・ラランデ邸」の中にあるのがカフェ「武蔵野茶房」。1階&テラスで、食事やお茶を楽しむことができます。大正レトロを感じる空間で味わいたい、おすすめを紹介します。

ハヤシライス1770円。ピクルスがセットになっている
ハヤシライス1770円。ピクルスがセットになっている

大正ロマンを感じる、重厚な空間の中で味わう「ハヤシライス」

 「酸味のあるトマトベースに肉や野菜がじっくり煮込まれたご飯によく合う濃厚なハヤシライスです」と武蔵野茶房の冨野さん。

 田無本店や国分寺にある喫茶店、武蔵野茶房が運営しています。田無や国分寺のお店なども、レトロな空間なので、この雰囲気、しっくりくる! 銀色のトレイで提供されるのも、どこかレトロ感を感じます。

和栗のモンブラン860円とミルクカルピス760円。カルピス670円もある
和栗のモンブラン860円とミルクカルピス760円。カルピス670円もある

スイーツ人気No.1「和栗のモンブラン」&建物の歴史に思いを馳せて。「ミルクカルピス」

 「熊本県産の渋皮栗を丸ごと使用し、3種ブレンドマロンクリームと、さくさくタルトが層になった人気NO1のケーキです」

 食べてみると、マロンクリームのしっとり感、タルトのサクサク感、栗のほろっと感など、さまざまな食感が楽しめます。人気No.1なのも納得です。

 ケーキは他にも、オーガニックカカオを使用した、チョコレートケーキ820円や、特製焼きチーズケーキ820円、パンケーキ970円などが楽しめます。

 そして、ここに来たら飲むべきなのは「カルピス」。カルピスの発明者とされる三島海雲氏が住んでいた建物。海雲氏が亡くなられた後は、三島食品工業の事務所として、1999年まで使用されていた歴史があります。

 カルピスの爽やかな酸味に北海道牛乳のコクが加わり、まろやかで甘酸っぱいドリンク。今まで、カルピスは水、または炭酸で割っていたものしか飲んでいなかったのですが、牛乳で割ると確かにコクがある! ここに住んでいたであろう、三島海雲氏の家族も、牛乳で割って楽しんでいたのかもしれないな、と想像してしまいます。

 「貴重な建造物の中で特別な時間をお過ごしいただけるのはもちろんですが、豊かな自然にも囲まれているため四季折々の景色が楽しめます。

 春はテラス満開のサトザクラや新緑、夏はセミの声、秋は紅葉、冬は雪景色など窓から覗く季節を感じながらお茶やお食事をゆっくりとお楽しみください。比較的落ち着いている午前中がおすすめです」と冨野さん。

 大正初期の洋館の雰囲気のなか、食事やスイーツを楽しんだ後は、他のレトロ建築も見学。1日では全て見て回れないほど様々な建物を楽しめますよ。

店舗情報
武蔵野茶房江戸東京たてもの園店(デ・ラランデ邸)
住:東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
TEL:042-387-5230
営:4月~9月 10:30~17:00(LO16:30)、10月~3月10:30~16:30(LO16:00)※食事の提供は15:00まで
休:月曜(祝日の場合翌平日)、年末年始 ※江戸東京たてもの園に準ずる
江戸東京たてもの園 観覧料
一般400円、大学生320円、高校生・65歳以上200円、中学生以下無料

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