「エムスリーの楽しみ方いろいろ」初期化からサンデーレーサー仕様まで【M3日誌】
サーキットで楽しんでこそのエムスリー
ひととおり初期化によって新車当時の姿に戻した後は、サーキット走行を楽しむべくカスタムしていくことに。以下、サーキット走行のためにカスタムしたポイントを簡単に説明しよう。

●サンデーレーサー仕様で楽しむ
関西のセントラルサーキットで開催されているユーロカップに参戦するべく、サンデーレーサー仕様に。しかし、日常でも使うため、完全なサーキット仕様にはしない、ギリギリの線でのチューンアップを施した。
──サスペンション
ビルシュタインテクニカルセンターにて、サンデーレーサー仕様のサスペンションを開発。「ビルシュタイン クラブマンパック」という製品名で市販されたが、現在は販売終了となっている。
このサスペンションは、純正とほぼ同じ車高を保っている点がポイント。日常使いでの不便さを感じさせず、きちんとロールすることでドライビングの楽しさを感じられるセッティングとなっていた。
タイムを削るためのセッティングではないが、ワインディングロードを流しているだけでも楽しい点が特長である。
──ボンネット
軽量化はサーキットを走る上で重要な要素。しかし、純正然としたスタイルを守るために、当時バリスと共同でカーボンボンネットを開発。
それまでもE30M3の軽量ボンネットは販売されていたけれど、FRP製で歪みもひどいものが多かった。
そこで、純正と同じリブ構造を採用。歪んだりたわんだりすることが一切なく、ボディ同色に塗装すれば見た目では純正ボンネットとまったく変わらないものとなった。重量は純正から約10kgの軽量化となり、ステアリング操作に対してノーズの動きが機敏になり、シャープな印象になった。
──ブレーキ
ブレーキディスクは、ディクセルのスリット入り(純正交換タイプ)に変更し、ブレーキパッドはサーキット走行用に色々試してみた。
──シート
純正シートではサイドのサポートが不足していたことと、4点式シートを使用するために交換。
ただし、純正のイメージを保つために、「スポーツエボリューション」に採用されていたレカロと同タイプの「レカロSRIII」をセット。日常で使うためにフルバケットではなく、リクライニングできることも考慮。
シートレールは、ローポジションが取れるものに変更している。
このほか、コマ図を使ったラリーに参戦したり、ヒルクライム(第1回浅間ヒルクライムでゼッケンNo.1で参戦)にチャレンジしたりと、色々な楽しみ方でE30M3に接してきた。

購入当初は、初期化→日常で使えるサンデーレーサー仕様→ロールゲージ組んでの完全サーキット仕様として行く予定だったのだが、E30M3をとりまく環境が一変してきたことと、私自身がE30M3に心底惚れてしまったということもあって、完全サーキット仕様にはしないことにした。
その代わり、途中でもう1台別のE30M3を購入して、そちらを完全なるサーキット仕様とし、2台体制でE30M3ライフを楽しんでいた時期もある。現在は、そのサーキット仕様は手放してしまったけれど、複数台所有してしまうほどE30M3には魅力があるということだ。
そんなE30M3、かつては片道30kmほどの通勤に毎日使用していたけれども、現在は休日のドライブをたまに楽しむ程度。月に1度運転すれば良い方で、これではいけないとこの連載に際してエンジンを始動してみたら……。お約束のバッテリー上がりでした。
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