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走行距離たった280kmの「デロリアン」まるでタイムカプセルから出てきたような「DMC−12」の驚きの価格は?

走行距離はわずか280km! 新車同然のデロリアンとは

 そんなDMC−12がRMサザビーズオークションに出品された。1981年式ということだが、ボンネットはプレスラインがありつつ、フューエルリッドがない1982年式のモノが装備されている。工場から出荷されたのが1981年11月という記録が残っているため、その時点で1982年式のボンネットが装備されていたのだろう。

博物館収蔵クラスのミントコンディション。今後デロリアン「DMC-12」はますますコレクターズアイテム化していくだろう(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
博物館収蔵クラスのミントコンディション。今後デロリアン「DMC-12」はますますコレクターズアイテム化していくだろう(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

 最初のオーナーであるヴォーン・クライル氏は、デロリアンの正規ディーラーで、1982年11月にこのクルマを購入した。それまでの間はディーラーで展示されていて、当初2万6795ドルだった販売価格は、クライル氏が購入するときには1万3034ドルにまで値下げされていたそうだ。

 逆にいえば、そこまで値段が下がらなければ買う気になれないという程度の価値しか、その当時はなかったということなのだろう。

 クライル氏は2009年4月までこの個体を所有し続けたが、その間の走行距離はわずか35マイル(約56km)でしかなかった。そこで現在のオーナーへと譲渡されたわけだが、その2代目オーナーもあまり走ることはなく、今回RMサザビーズオークションに登録されたときの走行距離は、175マイル(約280km)。車両はほぼ出荷時の状態を維持していて、サービス記録やオーナーズマニュアル、パンフレット、純正ボックスに収納されたままのルーフラックなども付属している。

●走行距離280kmのデロリアンの落札価格は

 そんな、タイムカプセルから発掘されたかのようなDMC−12のエスティメートは9万−12万ドル(邦貨換算約1030万−1380万円)。

 出荷時の状態を保っていること、ほとんど走行していないことなどを含んだプレミアムも乗せての価格としては、少々安いような気もする。

 アメリカではスティーブ・ウィンという人物が、旧DMCの生産設備や部品などをもとにレストア工場を建設して新生DMCをつくり、新車の販売をおこなうという話題もあったが、実際に販売されるときにはもっと高額になってしまうだろう。

 とはいえ、このオリジナル状態のDMC−12を所有して維持していくには、もしかしたら新DMC-12を買うよりもお金が掛かるかもしれない。そういったあたりもふくめて、一体いくらくらいで落札されることになるのか注目していたのだが、最終的な落札価格はエスティメートを上回る12万3200ドル(邦貨換算約1420万円)だった。

Gallery 【画像】普段見ることができない新車のままのデロリアン「DMC-12」の内外装すべてを見る(42枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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