ホンダ「バモス」をビーチ仕様に! ボートのようにウッドを多用した本当の理由とは
ホンダ「バモス」がビーチクルーザーになった!
ビーチカー、あるいはビーチクルーザーと呼ばれるクルマをご存じだろうか。これは1960年代に主に欧米で、濡れた水着ままクルマに乗れる便利な乗り物として、当時はリゾートホテルからビーチまでの移動の足として活用された小さなオープンボディのクルマである。
ベースになったのはVW、フィアット、シトロエンの小型車で、それをオープンボディにし、ドアも屋根も無く籐で編みこまれたシート等を装備させたお洒落で素敵な乗り物だった。
そんなリゾート地の優雅な乗り物を作ろうと挑んだ面白いショップ「フォレストオート」が千葉にあった。そこで、代表・戸森彰信さんにお話を伺った。

今回の撮影のロケ地は広大な砂浜が広がる九十九里。そこに佇む戸森さん製作の特別仕様のビーチカーは、非日常感を味わえるリゾートビークルとしてハマりすぎるほどぴったりの1台だ。
抜群のセンスによって生まれたビーチクルーザーのベースになっているのは、軽トラック、1970年登場のホンダ「バモス」である。このビーチクルーザーは、1970年当時にしか存在しなかった特殊なモデルに目を付け製作された。
●1970年代のホンダ「バモス」とは
ホンダ・バモスとは、1970年代にホンダが「TN360トラック」をベースに開発したオープンタイプのボディを持つ軽トラックである。
当時は2名乗車の「バモス2」と4名乗車の「バモス4」、荷台まですべて幌でカバーされる「バモス・フルホロ」という3車種が存在した。
ドアの代わりに転落防止用のバーが装備されていたが、その構造からして、いわゆるカブリオレなどとは違う開放感の強いモデルだったため、ビーチクルーザーというコンセプトにはまさにピッタリのベース車だったわけだ。
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