ラリーイベントに参加するのに適したクルマとは? 非力なフィアット「500」で「軽井沢フィアット ピクニック」に参戦してわかったこと
いま注目のラリーイベントに、クラシックカーで参戦
コマ図を使って競うラリーイベントは、ヒストリックカーで楽しむものと思われがちだが、実はそうでもない。いまでは戦前・戦後だけでなく、70年代や80年代のヤングタイマー、さらには現行モデルで参加できるラリーも日本各地で開催されるようになった。それだけクルマ趣味の多様化が進み、一般的になってきたということでもある。

しかし、現在開催されているラリーイベントの多くは、年式や生産国、メーカー、クルマのタイプなど、何かしらテーマを絞っているのが現状だろう。それはレギュレーションを揃えたほうが競技として公平感があるということもあるが、同じ趣向性を持った人たちが集ったほうが、エントラント同士の対話を楽しめるという利点もある。
これまで、スーパーカーからラグジュアリースポーツ、ピュアスポーツ、ヤングタイマーなクルマなどでラリーイベントに幾度も参加してきた経験がある筆者だが、実はすべて雑誌などの企画での参加。途中でクルマが止まってしまうのは一番避けたい事案なので、旧いクルマでの参加は未経験であった。
そこで、チンクエチェント博物館が主催する「軽井沢フィアット ピクニック」に、1970年式の「ヌォーヴァ500ストラダーレ」で参加する機会を得たので、その模様をレポートしよう。
●15馬力の非力なクルマのよさとは
この個体は、チンクエチェント博物館がレストアをプロデュースした1台。イタリアに現存する古い車両を救い出し、イタリアのカロッツェリアでレストアしたものだ。現在、メディアデモカーとしてWEBや雑誌などで露出しているので、どこかで見かけたという人も多いだろう。
エンジンやトランスミッションなどすべてオーバーホールされており、ボディもすべて補修済み。当時のパーツをつかったコックピットは、クラシックな雰囲気はそのままに、シートなどが張り替えられているのでパリッとした個体だ。2023年1月から330万円(消費税込)で一般に販売される予定とのこと。個人的には、今回のドライブで「惚れすぎない」ように注意が必要である。
このヌォーヴァ500に搭載されるエンジンは、479cc空冷直列2気筒OHV。最高出力は15psしかない。ラリーイベントの朝は早いので、前泊するために都内から軽井沢に余裕を見て向かったものの、関東平野といってもそこはなだからに傾斜していて碓氷軽井沢ICまでたどり着くのも、そしてそこから松井田軽井沢線で峠を越えて軽井沢入りするまでも、すでにいつもとは違った冒険旅行であった。
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