ジープ新型「グラディエーター」発売開始! 全長5.6mの最強ピックアップが日本で人気の理由とは
なぜ北米ではピックアップトラックが売れている?
本国アメリカでの発表時から、日本のファンの間でも大きな話題を呼んでいたジープ「グラディエーター(Gladiator)」。
2022年6月4日、ついに日本で発売となりました。2021年11月30日からはじまった先行予約では、現在まで400台を超える注文が入ったというから驚きです。
昨今のアウトドアブームの影響も多大にあるとは思いますが、ここまでの人気ぶりはインポーターにとっても驚きだったようです。

ジープ「ラングラー アンリミテッド」に荷台をつけたようなデザインのグラディエーターは、全長5600mmという特大サイズ。
トヨタ「ハイラックス」が5320mm、トヨタ「ランドクルーザー70 ピックアップトラック」が5270mmであることを考えれば、さらに約30cmも長いことになります。
もちろん、アメリカンフルサイズのトラックに比べるとはるかに扱いやすいですが、日本では大きいサイズです。
ちなみに、グラディエーターは本国アメリカでもちょっと特殊なモデル。周知のとおり、アメリカではピックアップトラックがスタンダードであり、全米売り上げベスト3に入る車種はすべてピックアップトラック。トヨタの「タコマ」や「タンドラ」といいったモデルは、アメリカでも人気です。
ピックアップトラックが北米で人気なのは、いくつかの理由があります。
まず、車両価格が安いということ。そもそもピックアップトラックはアグリカルチャー用の車両として広まったものであり、農業王国アメリカでは開拓の象徴でもあります。
日本でいえば軽トラックのような存在であり、車両価格が他のカテゴリーに比べると安価である上に、たくさんの農作物を積んで走るワークホースのような存在です。
それゆえ、州によっては、一次産業従事者が所有するピックアップトラックには税金の控除や保険優遇などがあります。映画を観ていると、北米の地方部を走るクルマのほとんどがピックアップトラックなのは、そういう理由もあるのです。
ジープブランドは戦後直後からピックアップトラックを市場に供給してきましたが、その特徴になっていたのが、軍用ジープゆずりの堅牢性と走破性。さらに、他ブランドのクルマにはないデザイン性も挙げられます。
そういったDNAを余すところなく受け継いだグラディエーターは、まず悪路走破性がライバルであるフォードやトヨタのトラックより格段に上です。走破性を支える機能・デバイスの数を比較すると、トヨタ「タコマTRD」がふたつ、フォード「レンジャー・トゥレマー」が4つなのに対し、グラディエーターは悪路走破のための機能が11も備わっているのです。
そのためか、本国でもラングラー アンリミテッドを超えるプライス(ルビコンで4万9110ドル)がつけられており、ピックアップトラック=安価というイメージは見事に覆されています。
日本仕様のグラディエーター ルビコンは、発表当初、770万円(消費税込)という値づけでしたが、為替の影響などもあり、2022年3月4日の受注分より840万円というビッグなプライスへと変更。どこから見ても立派な高級車となりました。
ただしその分、装備はなかなかゴージャス。前後シートはレザートリムのバケットタイプシートがおごられ、カスタムをせずともスポーツトラックの雰囲気が満点です。さらにルビコン専用のFOX製ダンパーやスタビライザー解除装置、前後デフロックも標準装備となります。
筆者はかつて、並行輸入されたミドルグレード「アルティチュード」に乗った経験がありますが、こちらはいかにもトラック然とした装備で、実用派には好感が持てました。今回の日本導入モデルがルビコンのみなのは、ラングラー アンリミテッドで人気のグレードだから、というインポーターの読みがあるのかもしれませんが、やはりその価格には驚かされます。
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